グリッドマンユニバース

グリッドマンユニバース
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いつものTVアニメと違って劇場版アニメの感想ですが、公開から半年以上経っている事もあり(これまでのシリーズを含めた)ネタバレ配慮はしていません。ご注意ください。

「SSSS.GRIDMAN」「SSSS.DYNAZENON」から続くアニメ版グリッドマンシリーズの新作「グリッドマンユニバース」です。いや、これは面白かったですね。これまでのシリーズの登場人物たちも勢ぞろいしたまさに集大成的な作品だったかと。

 まず一番に思ったのは、グリッドマンから解放された裕太のその後や、最後に色々と匂わせがあったガウマの事等、「続編があるなら見たい」を大分見られたということ。特にガウマの件は個人的にややちょっと消化不良だったので、その復活と「姫関連」の話があったのが良かったですね。

 ストーリー的には裕太側の世界がメインでしたね。世界のバランスが崩れたことで裕太達の世界にヨモギ達ダイナゼノン組がやってくる展開で……や、突然のお風呂ハプニングには笑いました。コヨミ先輩、通報されなくて良かったな(笑)。

 細かい感想を全部書いていたらキリがないのでいくつかをピックアップ。まずは裕太達。1年経ってようやくリッカちゃんに告白を決意する裕太。内海がばっさりと「遅い」と言ってましたが、まあ、そうだよなぁ……(笑)。とはいえ(はからずも裕太の思いを知っている)リッカちゃん的にも必要な時間ではあったのかな。あのラストから即告白されてもちょっと心の整理が大変そうですしね。

 また、今回グリッドマンではない裕太としてはほぼ初めての登場だったのですが、その本質は変わっていないみたいでしたね。特に「俺にできることがあるなら」云々は(自分の事を裕太だと思い込んでいた)グリッドマンの時も言っていたので、基本的な人格は同じと思って良さそうです。ただ、リッカちゃんと内海と違い前回の事件を経験していないので、その影響で二人とは温度差がちょっとある印象でした。

 次にユメちゃんとヨモギ。うん、普通にカップルだった(笑)。常にイチャイチャしてた気がする。何はともあれユメちゃんが幸せそうで何よりです。一方でヨモギに関してはガウマとの再会が良かったですね。感動の再会とは違うかもだけど、二人のどこか照れくさくもしっとりとしたやり取りが好きでしたね。

 ストーリーは文化祭を軸にそれぞれの作品の登場人物達の交流があったり、最初から色々盛りのカッコイイ戦闘があったりと、基本的には「楽しい」が前面に出ていた感じです。また、終盤明らかになった真相も面白かったですね。まさしく「グリッドマンユニバース」でした。

 長くなってきたのでこの辺で。あの人やあの黒幕の再登場もあり、まさにオールスター勢揃いな作品でしたね。何気に事件の解決が「お別れ」にならなかったのも印象的で、これからも彼らの交流が続いていくんだと思わせるラストが良かったな、と。そんな感じで最後まで楽しめた作品でした。

 
 おまけ……「少しは迷ったりしろよ」リッカちゃんの台詞。自分の存在が消えるかもしれないと分かっていてもグリッドマンの所へと向かう裕太への台詞。これはリッカちゃん的には辛いよなぁ。

 おまけ2……絶対絶命のピンチにインスタンスドミネーションを使うヨモギが格好良かったですね。また裕太とヨモギが名前呼びになるのも王道で素敵。

 おまけ3……「俺の代わりに過ごした二ヶ月間、楽しかったんでしょ」「ああ、とても楽しかった」「だったらそれでいいじゃん」裕太とグリッドマンの台詞。裕太への負い目だけではなく楽しい思い出もあった事──これまであまり描かれてなかったグリッドマン自身の感情が垣間見れたかと。好きなシーンですね。