SSSS.DYNAZENON7話

SSSS.DYNAZENON 第7話「集まった意味って、なに?」
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 (ガウマの)盛大なブーメランが刺さる(笑)。そんな感じで7話です。

 前回ラスト、まさかのグリッドナイト登場──ネットの感想では別人の可能性も指摘されてましたが、これは間違いなく前作のアンチ(ナイト)君と二代目ちゃんでしたね。いやー、成長したなぁ。や、二代目ちゃんの社交性が高い。前はやや不審者でしたしね(笑)。

 そのナイト君達。グリッドナイト同盟として怪獣の脅威から世界を守る為に活動していると。フィクサービームの件を考えるとグリッドマンとも繋がりがありそうですね。怪獣使いについては、どのくらい把握してるのだろう。

 それはともかく。ここに来て怪獣優生思想側にも変化が。ますはムジナ。やる気を出した事で積極的になってましたね。ただ、オニジャの言う「(怪獣の力は)人間全員殺すためにある」という思想はよく分かっていない様子。

 そういえば6話の感想で書き忘れたのですが、個人的には前回やる気を出した理由もちょっと分かりづらい気がしてます。割と急激な変化だったような……? なので、案外、優生思想の人達は(オニジャの言も含めて)怪獣を操ってるつもりが怪獣の影響を受けている可能性もあるのかなー、と。てか、そもそも人間が怪獣を生み出してるなら、人間がいなくなったら困ると思うんだけど……その辺りはどう考えてるんだろう。

 他に優生思想サイドの話だと、ここ数回でやたらと達観した態度やどこか異質な雰囲気を醸し出すシズムが気になりますね。「本当の怪獣使いは寝たりしないよ」が意味深です。

 話は変わってガウマサイド。バイトリーダーの旦那さんを助ける先輩。まあ、あの場面は放っておけないよなぁ。あと、何気に人的被害をこれまでよりも直接的(具体的には描かれてなくとも被害者はいると思わせる)に描いたシーンでもあったかと。

 今回の件で先輩も気持ちに一区切りつけた感じですね。ラストのチセちゃんとのやり取りが印象的でした。あとは、あの回想の謎が解けるのかどうか。さすがに「特になんでもなく、ちょっとした思い出でした」というオチではないはずだけど……。

 一方でヨモギとユメちゃん。ユメちゃんに完全にスルーされている状態なのに、それでもめげずに話かけるヨモギが健気でしたね。てか、今回(というか前回)ヨモギは何にも悪いことしてないよなぁ。むしろ、ユメちゃんが頑なすぎた。

 ユメちゃんがヨモギをスルーしてたのは結局何だったんだろう。友達と楽しそうに笑っていた姿を見て疎外感を覚えたとか? 自分が姉の事で悩んでいるのに能天気にしてたのが苛立った? まあ、どちらにせよユメちゃんの態度は、「ヨモギならこのくらいしても平気だろう」という甘え・もしくは信頼があったとも言えそうですね。

 あるいはこれ以上自分に関わらせないように距離を取りたかった可能性もある? その場合はヨモギの健気さに根負けした形になるのかな。無理にスルーするのは良心が痛みますしね。──うん、冷静に考えるとヒロインとして結構ひどい事してるような(笑)。

 にしても、ヨモギの涙は意外でしたね。それだけ感受性が豊かという事かな。ただ、ちょっと情緒不安定にも見えるんですよね。あと、これまで行動の意思決定権をユメちゃんに依存してる風にも感じられるシーンが多くあったのも少し気になっていたりします。このヨモギの性格が後々大きな問題になったりしないといいけど……。

 長くなってきたのでこの辺で。今回の戦闘シーンはグリッドナイトと共闘が熱かったですね。互いに無言で頷きあうのは王道でカッコイイ。登場人物も増えてこれからどうなるのか、次も楽しみです。

 おまけ……敬語を使うナイト君が新鮮すぎる(笑)。どんな風に変化してきたのか、ちょっと気になります。

 おまけ2……「しかも……めちゃくちゃ美人だ」「粋だろう?」ガウマの台詞。や、この辺の掛け合いが凄く好きですね。見ていて「ああ、なんかいい……」となりました。

 おまけ3……先輩が合流した時に真っ先に駆けつけるチセちゃんが良かった。