ID:INVADED10話

id:INVADED 第10話「INSIDE-OUTEDⅡ」
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 「調書も適当にごまかした」さりげなく凄い事言ってないか百貫……^^; そんな感じで10話です。

 今回も引き続きイドの中のイドでのお話。いやー、ナリヒサゴがどんどんこの世界にのめり込んでいってましたね。と、同時にその行動が恐ろしいというかなんというか。家族と平穏に過ごしながら、その裏で連続殺人犯(この時点では候補?)を殺してまわるのは、控えめにいっても「マトモ」じゃないよなぁ。しかも、木記のためであったはずなのに、その木記の行方不明に対してあまりも淡泊な反応でしたし……。

 そんなナリヒサゴと本常町ちゃんと邂逅──本当はわかっていた「ここはイドの中である」という現実。それを受け入れたくなくて、でも現実はすぐそこまで来てて……家族との電話越しのやりとりが、その慟哭が、とても哀しい。幸せな時間と、そこからの絶望の回想、さらには中の人による熱演もあって思わず泣きそうになりました。

 ナリヒサゴと本常町ちゃんが合流して、いよいよ捜査が開始──かと思ったら、ここで再び予想外の展開に。一人イドの中のイドから排出されたサカイド、そしてついに発動する罠。要は自分のイドの中で自身の事を思い出させて、ナリヒサゴをドグマ(3話くらいで説明が。もどってこれなくなるらしい)に落とすのが目的だったんですね。

 ……いや、なんだろう、すごく回りくどく感じるのは気のせいだろうか^^; そもそもナリヒサゴの「イドの成れの果て」というのがよくわからないですしね。まあ、その辺りやアナイドの真意などはこれから判明するのかな。

 と、ここからはちょっと話を変えて。それぞれのイドの特徴について考えてみました。というのもジョンウォーカーが関わっているイドとそうでないイドで気になった事があったので。ひとつは凶器。作中でジョンウォーカーが関与しているとされる穴あき、ナホシ、カズタのイドではカエルちゃんが刃物で死んでいるですよね。他のイド(模倣犯、爆弾の人、ナリヒサゴ)の場合はその他の犠牲者と同じような死に方をしているので、何かしらの意味があるのかなと。

 で、もう一つ気になっているのは「他の犠牲者」の存在。よく見るとジョンウォーカーの関わっているイドにはカエルちゃん以外の「被害者」がいないんですよね。なお、本常町ちゃんのイドは自殺扱いなので別枠として判断。ナホシの場合は「被害者というより風景(たぶん、ナホシ自身が殺人に手を染めていないことが関係しているんじゃないかな)」っぽいですし、今回10話のイドはまだよくわからないので除外してます。

 これも何かしら意味はありそうなんだけど……ジョンウォーカーの関わっているイドは、(イド内で)ジョンウォーカーがカエルちゃんを殺してる、とか? や、まあ仮にそうだとしても、「じゃあ、その意味は?」ってなるのですが^^;

 うーん、やっぱり木記=ジョンウォーカーな気がしてきた。今回のナリヒサゴの行動って言い換えれば、木記の影響で連続殺人に手を染めているとも取れますしね。まさに現実世界における「ジョンウォーカー」の影響と同じような現象が起きているわけですし……これ、明確な黒幕がいない展開もありそう……?

 長くなってきたのでこの辺で。まだまだ予想がつかない展開ですが、これからどうなっていくのか次も楽しみです。

 おまけ……「(前略)何かが完成するように感じられるのかもしれません」ナリヒサゴとの会話でふいに目を逸らした木記。想像するのを避けたのか、それとも何か理由があるのか、ちょっと気になります。

 おまけ2……3人の寝顔写真。誰が撮ったんだろうというツッコミは野暮かな(笑)。