グランベルム12話

グランベルム 第12話「マギアコナトス」
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 実は一番有能なのはネネ姉なんじゃ(笑)。そんな感じで12話です。

 いよいよ始まった最終決戦。バトルシーン的には目新しい感じはないものの、思いをぶつけあうような戦いは見ごたえがありましたね。普通に魅入ってました。てか、今更だけど満月の戦い方のセンスは、新月から受け継がれてるモノという認識でいいのかな。

 水晶の正体はまだ判明はしていなけど、やはりマギアコナトスが作り上げた「人形」というのが一番ありそうですね。回想や予告で満月と同じような赤い目になってましたし……。まあ、人形じゃなかったとしても、なかなか酷な運命を強いられてることは間違いないですが。

 ようするに水晶はマギアコナトスが用意した最終試験管だったと。1000年に渡って戦い続けて、それでもなお望み(プリンセプスの魔術師となる云々はブラフな気もしますが)がかなえられないというのはシンドイだろううなぁ。水晶の歪んだ部分は長い年月が経つうちに精神が摩耗していったからというのもあるのかも。マギアコナトスへの、どこか慟哭めいた問いかけが印象的でした。

 そういえば、冒頭で水晶が(マギアコナトスに対して)「あなたが望んでいるのは何?」と言ってましたが、マギアコナトス自身も何かしら「望み」があるという事なのかな。あるいは自身’を消す存在(新月)を求めているとも取れるけど、グランベルムを開いて「なんでも望みがかなうかもしれないよ?」と扇動してるのはマギアコナトス自身だしなぁ。魔術を目指すような人々やそこから生み出される悲劇も、マギアコナトスが何もしなければ特に大きな問題にはならなかった気もしますし……。この辺りは色々と気になります。

 戦闘シーンでは満月VS水晶が良かったですね。上でも少し触れましたが──水晶が時々見せる「本音」を思わせる台詞や、満月のどこまでもまっすぐな言葉など、互いに思いをぶつけあうようなやり取りが熱かったです。個人的には、満月の「私は人形じゃない」「私は新月ちゃんの思いの結晶なんだよ」と、水晶の「1000年経っても何一つかわらない」「本当になくしたいと願っていたなら、私に敗北はしていない」という台詞が好き。

 ラストは満月の消滅。最後まで新月に笑顔を見せる満月がなんともらしかったですね。ここ2話の達観の仕方といい完全に主人公してた。

 次はついに最終回。予告が色々とネタバレな気もするけどたぶん気にしてはいけない(笑)。新月が最後に選ぶ選択は、そして世界はどうなるのか、最終回も楽しみです。

 おまけ……突然ニュー〇イプ的なエフェクトを出す新月に笑った。

 おまけ2……「ところで新月は逃げながら塔(?)を登って何をしていたんだろう」というツッコミは野暮かな^^;