SSSS.GRIDMAN12話

SSSS.GRIDMAN 第12話「覚醒(終)」
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 さすがに巨大アカネちゃんではなかったか(笑)。そんな感じで12話です。

 さて、最終回です。最終回なんだけど……正直盛り上がったかというと「うーん」となる展開でしたね。なんというか、ここにきてグリッドマンにしてもアレクシスにしても説明が多いので、やや茶番的な雰囲気を感じてしまった、というのが率直な感想です。

 まあ、それはともかく。最終話だけあって、ある程度の謎は判明しましたね。まずはアレクシスの目的。自身の心の虚無感を満たすためにアカネちゃんに怪獣を与えていたと。たぶんだけど、歪んだアカネちゃんの行動や心情を見て、それを楽しんでいたって事なんだと思う。うん、ようは「愉悦部」ってやつですね^^; なんて性格の悪いんだ(笑)。

 一方、この世界について。こっちはあんまりはっきりとはわからなかったですね。一応コンピュータワールドなのかな。アレクシスの話しぶりや、最後の「目覚め」のシーンからの想像だけど――アカネちゃんの意識が何かしらの理由でコンピューターワールドに行き、その場所でアレクシスの怪獣の力を使って自分好みの街を作っていた、という事なんじゃないかなぁ。いや、わかんないけど^^;

 それにしても、まさか最後のフォームが特撮版(で合ってるはず)になるとは。今までを見てるからか、すごくシンプルですね(笑)。だけどその分、アレクシスと対峙した姿がいかにも特撮っぽいかも。や、これはこれでありですね。

 戦いは終わり。最終的にリッカちゃん達の世界はこのまま続いていく感じかな。グリッドマンが「人間が持つ可能性」の話をしてたのは、作られた存在であるリッカちゃん達もまた「人間」と思ってるからこそなのかも。これからどうなるかはわからないけど、きっと――みたいな感じで。

 まあ、それよりも――個人的には目覚めた「裕太」に対して、リッカちゃんがこれからどう接していくのかが気になってしかたがない(笑)。これは、あれかな。「裕太」の気持ちを伝えたのは、グリットマンなりのアフターサービスだったのかな(笑)。

 ラストはアカネちゃんの目覚め。いや、まさかの実写にぽかーんとしました^^; 「神様の世界」とは、「現実世界」の事だったんですね。

 で、それが判明した時に、リッカちゃんが言っていた「私はアカネと一緒にいたい。どうかこの願いがずっとかないませんように」という言葉の意味がようやくわかりました。二人が一緒にいる=アカネちゃんが「現実世界」から逃げてきたという事になるから、そうじゃなくてアカネちゃんには現実世界で頑張ってほしい、と。やっぱり、リッカちゃんはいい子ですね。健気だ。

 たいぶ長くなってきたので全体のまとめを。うーん、とりあえず一番に思ったのは、アカネちゃん心情や本質、背景などをもう少し詳しく知りたかったなという事ですね。特に終盤は「勝手に追い詰めらてる感」が強くて、急に情緒不安定になった印象があります。あるいは、その本質は見えなくても、グリッドマンに対してもっと露骨にイライラしていたりする描写があればもう少しわかりやすかったかも。

 と、まあ、終盤のアカネちゃん関連についてはあまり乗り切れなかったのですが、それ以外は普通に楽しかったですね。とくに戦闘シーンが格好良くて好きでした。毎回のように変化があるのが楽しかった。やっぱり合体は熱いですね(笑)。熱いといえばアンチ君の存在も良かった。敵として登場して、ポンコツ化して^^; かと思ったら意外な成長を重ね。最後は完全にヒーローでしたね。これからはあの街を守る正義の味方になるのかな。

 ――そんな感じで、乗り切れない部分もありつつも、楽しく見れた作品でした。

おまけ……「これが命ある者の力だ!」からの「これが限りある命の力かあああ」は、正直笑っていいシーンだと思った^^;