七不思議の壊し方

七不思議の壊し方 佐竹彬 電撃文庫 2007年9月25日

七不思議の壊し方 (電撃文庫)

七不思議の壊し方 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆
その学校にはふつうではないちょっと変わった噂があった。それは学校の七不思議を作り、管理する謎の集団の噂。彼らはSix administrators of Wonders――通称「SAW」と呼ばれていた。そのメンバーになった秋月と未春。二学期に起こす「七不思議」に向けて秋月は張り切るが、そんな折「SAW」を模倣したらしき「七不思議」が起こって――。
 前作『七不思議の作り方』の続編『七不思議の壊し方』です。これはなかなか面白かったですね。
 前作を読んだのが結構前なこともあり、色々と忘れていることもあるのですが、感覚としては前回よりも楽しめました。
 ミステリー風味な展開ですが、青春小説みたいな雰囲気もあって、それが良かったですね。お互いを意識している未春と秋月の掛け合いが楽しいです。また、「SAW」側だけじゃなくて、新聞部のほうにも焦点が当たっているが印象的でした。部長である岳詩が結構好きだったり(笑)。
 最後の展開はちょっとイメージしていたのとは違っていて、少し盛り上がりに欠けているかなとも思いましたが、最後まで十分楽しめました。