ダンタリアンの書架

ダンタリアンの書架 三雲岳斗 角川スニーカー文庫 2008年11月1日

ダンタリアンの書架1 (角川スニーカー文庫)

ダンタリアンの書架1 (角川スニーカー文庫)

☆☆☆☆☆☆
 ヒューイが祖父から引き継いだのは古ぼけた屋敷とその蔵書の全て。条件は一つ。<書架>を引き継ぐこと。そして――彼は屋敷の地下で、静かに本を読む少女と出会った。
 青年ヒューイと少女ダリアンがめぐる、「幻書」まつわる物語『ダンタリアンの書架』です。これはなかなか面白かったですね。
 もともと「ザ・スニーカー」で連載していたものを加筆・修正したものがメインということで、物語は短編形式になっています。全体的に暗い雰囲気で、各話のエピローグもそれ相応といった感じのダークファンタジーだったかと。
 登場人物ではダリアンが素敵。口が悪いけど、所々でかわいらしいところもあって、ヒューイとの掛け合いが良かったです。
 そんな感じで、最後まで十分楽しめた作品でした。続きがあるようなので、折を見て読んでいきたいです。