偽りのドラグーン(3)

偽りのドラグーン(3) 三上延 電撃文庫 2010年4月10日

偽りのドラグーン〈3〉 (電撃文庫)

偽りのドラグーン〈3〉 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆☆
 かろうじて危機を乗り越えた学園島。これらかを見据えウルス公国との同盟を考える学院長のガートルートだったが、ウルス公国には帝国からも同盟の申し込みが来ていた。一方、学園島に現れたウルス公国の公女サラは、自身をジャンの許嫁だと言いだして――。
 祖国を滅ぼした相手に復讐を誓う少年ジャンと仲間たちの物語『偽りのドラグーン』その3冊目です。これはとても面白かったですね。
 ジャンの事を許嫁だというサラが表れて平静でいられないティアナが良かった。ジャンと親しくしているサラに張り合って、まさかそれがああいう展開になるとは。思わず笑いが。ティアナって意外と独占欲が強いのかなとか思ってみたり。
 そんな感じでティアナも良かったのですが、今回はなんといってもクリスが良かったですね。もう完全に恋する乙女ですね。ジャンのことで頭がいっぱいになっている姿が可愛いすぎます。読んでいて悶えるかと思った(笑)。 
 ストーリーも面白かったですね。今回は同盟の行方をめぐってジャン達がプラネッタと呼ばれる球技をするのですが、ジャン達のチームには彼らと因縁のあるアダムスもいて、なんともいえない緊張感があったかと。
 そういえば、今回イラストが初登場したラフエッジ。普通に格好いいですね。しかも彼に関連してまさかマグノリアがああだっとは……。意外だ。
 とても楽しめたので、これからの展開にも期待です。