輪環の魔導師(7) 疾風の革命 渡瀬草一郎 電撃文庫 2010年4月10日
- 作者: 渡瀬草一郎,碧風羽
- 出版社/メーカー: アスキーメディアワークス
- 発売日: 2010/04/10
- メディア: 文庫
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学人シェリルに保護されたアルカイン達。大国サイエントロフに内乱の兆しがあるという情報を得て、さっそく調査を開始する。一方、セロは自分が見る夢の内容が、大罪戦争の英雄たちと深く関わるものであることに困惑していた。
『輪環の魔導師』その7冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
浮遊庭園でセロ達が過ごす序盤は割とまったりとしてましたね。相変わらずなフィノとか、確実に彼女の影響を受けているシズクとか、女性陣が素敵すぎる(笑)。実はアルカインが一番割をくっているような……。
一方で「内乱」の方は、反乱軍についた魔族側の動きが色々と見えますね。前々から少し思っていましたが、魔族側が単純に「悪」と思えなくなってきました。ルーファスにしてもラダーナにしても魅力的な人物ですし。……ただ、彼らが反乱軍に手を貸す本当の狙いがなんなのかは分からないので、今後の動きが気になります。
終盤の展開は熱く、そしてラストもすごく盛り上がってましたね。あの状況からどういった展開を迎えるのか、続きが楽しみです。
印象に残った台詞(以下反転)――「シズク、もう下ろしていいよ」「いえ、もうしばらくこのままで」――アルカインとシズクの会話です。「うわ、シズク、確実にフィノ影響受けてるよっ」って思った台詞です(笑)。やっぱりいつかアルカインは根負けしそうです。