付喪堂骨董店(6)

付喪堂骨董店(6)不思議取り扱います 御堂彰彦 電撃文庫 2009年10月10日

付喪堂骨董店〈6〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

付喪堂骨董店〈6〉―“不思議”取り扱います (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆
 刻也と咲の前に現れた駿と飛鳥。アンティークを憎み、アンティークを撲滅するために、アンティークを使いこなす少年・駿。彼と対峙した刻也は……。
 不思議な力をもつ「アンティーク」にまつわるお話『付喪堂骨董店』その6冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 今回は短編というよりは長編に近い形だったかと。前にも少しだけ登場した謎の少年・駿との対決の話。刻也と駿の、アンティークに精通している同士の戦いが良かったですね。知謀戦といった感じ。
 一方で、最後に収録されている刻也と咲の出会い編の話も良かったですね。咲の抱えているものの一端が見えたかと。最初はすこし理解できていない部分があったのですが、なんどか読み直してみたら「これは、もしかして……」となんとなく理解できたかと。まあ、勘違いかもしれませんが(苦笑)。ともかく。次が最終巻とのことなので、刻也と咲の2人のこと、都和子さんのことを含め、どのような展開になるのか、続きがとても楽しみです。