戦翼のシグルドリーヴァ7話

戦翼のシグルドリーヴァ 第7話「富士ピラー撤退戦!」
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 (男)3人衆も普通にエースパイロットだよなぁ。そんな感じで7話です。

 敵の英霊機と最新の戦闘機の戦い──こうして対峙してみると、改めて英霊機(ワルキューレ)達の凄さが分かりますね。実は、冒頭の戦いが結構好きだったりします。カッコイイ。「俺達がいったいどれだけワルキューレを愛してきたと思ってる」という台詞もなんとも「らしく」て良かった。

 ロストしたワルキューレ達が敵として登場したり、謎の巨人トールの得体のしれない不気味さなど、前半は緊張感のある展開でしたね。どうなってしまうのかとドキドキしながら見てました。てか、腕まで模倣するってヤバイな。まあ、単純に模倣なのかもわからないですが……。

 一方で、後半というかソノカちゃんと姉御関係の話は、正直な所あんまり乗り切れなかったというのが本音ですね。まず思ったのが、5話から続くソノカちゃんの心情が今一つ理解できないという事。(前にも書きましたが)5話時点では機体の「細工」について知らなかったわけですしね。「入院云々」の話があったので、生きていた事は知っていたみたいだけど……なら、なおさら5話でツンツンしていたのが良くわからなくて……。

 6話以降の感情は、自分を仲間として扱ってくれなかった姉御への複雑な思いや、自身の不甲斐なさを強く感じてるがゆえの意地っぱりなのかなという気はしますが……やっぱりちょっとピンと来なかったんですよね。なので、そんな状況での姉御との和解は、見ていて少しモヤモヤしてました。こう、「わかるような、どこかズレているような」と、何とも言えないもどかしい感覚がずっと付きまとっている感じで。

 で、そんな姉御の最期。完全に「自殺」させるための展開で、見ていて「うーん」てなりました。いくら味方が取り残されてるからといって、たった4機で突っ込むことを「作戦」とは言わないよなぁ。せめて、姉御が強引に作戦を推したとか、勝算があることを匂わせる要素が目に見えれば感想も違った気はするのですが……。ちょっと強引さを感じました。

 と、それはともかく。サブタイで「撤退戦」とあるように今回の作戦は失敗。ネームドであるレイリーが戦死、沖田准将とオーディンもトールの雷によって消滅と……。ただ、オーディンの口ぶりからすると、今回の雷(による消滅は)は予定調和っぽくも聞こえるんですよね。「(説明は)いずれヴァルハラで」という台詞からすると、展開によっては(戦死した人達が)今後も登場、場合によっては「復活」する可能性もありそうだけど……いや、さすがに「復活」はないかな。

 なんにせよ、次回以降はオーディンの謎に迫る展開になりそうですね。どういう目的でピラーがやってきて、そして何の目的でオーディンが人類に力を貸していたのか……この先の展開が気になります。
 おまけ……7話にしてアズズちゃんの敬礼がありましたね。別に避けてるわけではなかったのか(笑)。