ケムリクサ12話

ケムリクサ 第12話(終)
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 語尾は使い分けだったのか(笑)。そんな感じで12話です。

 さて、まずは何から書こうか。12話はゲームでいうラスボス戦みたいな流れでしたね。アクション増し増しだったかと。わかば君意外と戦い方が上手いな。リンちゃんとの連携も良かったですね。

 ついにリンちゃんの前に姉ちゃんズが。要は記憶の葉によって一時的に再生(?)されていた感じなのかな。どうやって?とか、これまでも時折外に出ていたのか? みたいのはきっと、あんまり気にしないほうが良さそうですね(笑)。にしても姉ちゃんズ強いな。リョクちゃんの「見てたよ」が格好良すぎた。あと、リョウ姉さんの攻撃からビームライフルの音がしたような……^^;

 アクションについてはこの辺で。今回も色々な事が明らかになったわけですが――いや、リリが切ないなぁ。助けたかったわかばがもういない事を分割の直前に知ってしまうとは。絶望を抱えたまま消えてしまった訳ですしね。記憶の葉に鍵をかけたのはやさしさ、といよりは諦めかな。そしてリリが諦めたことによって、リンちゃん達がある意味生まれる前から見捨てられた形になってしまったのも切ないですね。終わりを控えた世界に何もわからず放り出されたのだから……。

 一方でワカバ。リリが見た最後シーンの描写からすると自分に緑を根付かせた感じかな。たぶん7島の大きな木がそうだったんじゃないかな。そして分かれた枝がリツ姉のところに渡り、育てられて、そしてわかば君が生まれた、と。リツ姉が緑の枝に運命を感じてたのは、緑の中にわかばを見たからっぽいですね。

 姉たちの協力やリンちゃんの必死の行動によってついにラスボスを撃破。そして船の外へ。船ってあの変な(笑)飛行体じゃなくて、あの世界全体が船の中だったんですね。地球に擬態していた感じか。いや、このままじゃハッピーエンドにはならないよなぁ、とか思ってたらまさかの展開でしたね。優しくて暖かい終わり方で良かった。物語を閉じるのがリンちゃんの告白だったのも素敵です。

 最終話なので簡単にまとめ。色々と謎を追いながら見るのが楽しい作品でしたね。特に中盤から後半にかけては毎回「びっくり」してたような気がします(笑)。それと姉妹たちの掛け合いも楽しかったです。個人的にはリナちゃんズとわかば君のやり取りが好きだったり。

 ボーイミーツガールモノとしても良かったですね。リリとワカバの二人から始まり、二人の再会であると同時にリンちゃんとわかば君の出会いの物語でもあった、と。わかば君に対するリンちゃんの表情や言動ににやにやしながら見てました(笑) ――そんな感じで最初から最後まで楽しめた作品でした。