色づく世界の明日から10話

色づく世界の明日から 第10話「モノクロのクレヨン」
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 突然の自販機ごつんに笑った。そんな感じで10話です。

 前回の告白からヒトミちゃんを避けるあさぎちゃん。どうなるかと思ったら割と早いうちに解決しましたね。ためらいつつも逃げずに(あさぎちゃんに)声をかけるヒトミちゃんが良かった。本当に最初の頃と全然違いますね。少し前だったらそのまま帰ってたと思う^^; にしても、二人の会話はなんかもう健気さに溢れすぎてますね(笑)。二人の涙が「綺麗」でした。後、そのあとのカラオケにコハクちゃんやクルミ先輩を誘うのも良かったですね。誘われた二人が二つ返事で「うん、わかった」と言うのが目に浮かぶようです。

 一方で部長は……さすがドンカンズだった^^; 「あの二人なんかあったのか」からの「う、うわぁ」「この男は……」のやり取りには笑いました。ただまあ、部長からしたらあさぎちゃんは妹的な存在なんだろうなぁ。あるいは過去に噂になった事もあるから、それをあさぎちゃんが気にしていると思ってる、なんて事もありそうです。

 それはそうと出し物の話。最初「絵の中に入る」と聞いて、帰ってきたコハクちゃんがクラスでやった魔法(絵の世界を取り出す)みたいなのを想像していたんですが、実際はもっとすごいものでしたね。絵の中に入ってからの描写がとても印象的でした。すごくファンタジーしてましたね。個人的にはクジラに乗ったコハクちゃんが好きかも。てか、水の中の街はどこかで見た気がするのですが(笑)。

 まあ、それはともかく。ここにきてヒトミちゃんの背景が少し判明。魔法が使えない母親を喜ばせたくて頑張っていたのが、かえって母親を傷つけてしまった(少なくともヒトミちゃんはそう感じてる)。だから魔法が嫌いになった、と。ユイト君が見た黒塗りの絵は「会いたい、けど会ってはいけない」という思いの表れなのかな。なかなか切ないなぁ。

 それにしても、「怒っていい」と言われても、「私のバカ」と最終的にはその怒りの矛先を自分に向けてしまうのが、なんともヒトミちゃんらしいですね。臆病だけど、同時にすごく優しい――そんな風に感じました。

 ラストはヒトミちゃんの「私が来た意味」がなかなか意味深です。これはやっぱり戻ることが前提になってるのかな。とにもかくにも残り3話、これからどうなっていくのか、次も楽しみです。
 おまけ……「そんなところだけ鋭いんですね」あさぎちゃんの台詞。ちょっと拗ね気味なのがかわいい(笑)。

 おまけ2……「わくわくしてこない?」「うん、ドキドキする」コハクちゃんとヒトミちゃんの掛け合い。なんだか姉妹っぽくて好きなやり取りでした。

 おまけ3……9話の「うん、うん」と相槌をうつ部長といい、今回の「いいよ。ヒトミはもっと怒っていい」と言うユイト君といい。3年男子組が男前すぎる。格好いい。