僕と彼女のゲーム戦争(7)

僕と彼女のゲーム戦争7 師走トオル 電撃文庫2014年9月10日

☆☆☆☆☆☆
 ついにやってきた夏。日々数多くのゲーム大会が開かれるこの季節。岸峰達現代遊戯部もまたいくつもの大会に参加していた。そんな中、他のメンバーとの間に実力差を感じる岸峰はとあるアルバイトを通じて知り合ったプロゲーマーの教えを乞う。そして来る大会の日。そこにはかつて岸峰達とも戦ったチャンピオンが強力な仲間を引き連れて参加していた――。
 岸峰たち現代遊戯部が活躍する『僕と彼女のゲーム戦争』その8冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 序盤のゲームのデバッカーのアルバイトが印象的でした。色々と細かいと思ったら、(あとがきによると)経験則らしいですね。だからか(笑)。
 それはそれとして。今回はなんといってゲーム大会(ちなみに使用ゲームはバトルフィールド4)部分が良かった。圧倒的な力を見せる初代チャンピオン率いるチーム<神々の黄昏(ラグナロク)>に対して、岸峰達はどうやって戦うのかとわくわくしながら読めました。とくに今回は岸峰がすごかったですね。彼のとった行動に思わず「おー」となりました。熱い熱い。あと要所要所で的確な指示をだす先生も素敵でした。
 それにしても<神々の黄昏>の人たちが時折世知辛い会話をするのには笑った。
 次はまだ先のようですが、どんな展開になるのか続きも楽しみです。