スカイワールド6

スカイワールド6 瀬尾つかさ 富士見ファンタジア文庫 2013年12月25日

☆☆☆☆☆☆
 サクヤと合流を果たし新たな都市シャッカイへと降り立ったジュンと仲間たち。そこで第三軌道への手がかりを探しつつ、チームの戦力アップのためにクエストを受ける日々を過ごしていた。ある時、六人しか入れないダンジョンのクエスト『真なる竜への試練』を受けたジュンは、いつのものメンバ―+サクヤ班からアサシンのチョココロネを加えた六人で挑むことになり――。
 現実となったオンラインRPGを舞台にジュンと仲間たちが活躍する『スカイワールド』その6冊目です。これはなかなか面白かったですね。
 ここ2巻ほどはせわしない印象でしたが、今回は割とまったりとした雰囲気だったかと。
 今回はダンジョン&クエスト攻略がメインということで、大型の敵を倒すための役割分担だったり、強くなるための試行錯誤だったりと、いかにも「ゲーム」的な要素があちこちにあって読んでいて楽しかったですね。こういうのはわくわくします。
 ジュンPTは周りから見たら完全にハーレムPTだし実際仲もよいのだけど、それゆえにジュンの胃に穴が開かないか心配ですね(笑)。クエストや冒険方面だとすごく頼りになるのに、こと恋愛方面だとすごい不器用というかなんというか。不器用といえばエリもですね。というかこの二人はなんだかんだで似た者同士な気もします。それはそうとプレゼントのくだりでのエリにニヤニヤがとまりませんでした(笑)。
 登場人物たちの掛け合いでクスリと笑いつつ、いかにもゲームらしい展開のクエストで最後まで楽しめました。これからも楽しみです。