ウェスタディアの双星(7)

ウェスタディアの双子星(7) 英雄激突の章 電撃文庫 2010年6月10日

☆☆☆☆☆☆
 ついにロアキアとルフェールという両大国が激突しようとしていた。意気揚々とシャムラバーとを併呑せんと突き進むルフェール艦隊。その先にはロアキアの実験を握った若き覇者オリアスの艦隊が待ち構えていた。一方、ルフェールの尖兵として従軍を強いられたウェスタディア軍は……。
 小さな国ウェスタディアの人たちが国を守るために活躍する「ウェスタディアの双星」その7冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 今回は序盤でロアキアの実権を握ったオリアスのことが触れられてましたね。先生でもあるプラヌスとの関係が印象的です。こちらの陣営もだんだんと魅力的な人物たちが増えてきそうな予感がします。
 一方、ウェスタディアは今回 大国ルフェールの尖兵として使い捨てされようとしている状態。本国と連絡のとれない状況のなかで、この事態にどう対応していくのかと、気になりながら読んでましたね。また、気になるといえばウェスタディアと同じような状況にいるラミアムの将軍・ユリアヌス。おかれている状況が状況だけに、どうなるんだろうとはらはらしてました。
 色々な人が活躍する展開も面白く、最後まで飽きることなく読めました。やっぱり戦場にたったバドエルは格好いいですね。
 今回のことを受けて宇宙の情勢がどうかわっていくのか、これからが楽しみです。