アクセルワールド

アクセルワールド 1黒雪姫の帰還 川原礫 電撃文庫 2009年2月10日

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)

アクセル・ワールド〈1〉黒雪姫の帰還 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆
 苛められっ子のデブな中学生・ハルユキ。彼が唯一安らげるのは学内ローカルネットで仮想の自分(アバター)を使いゲームをしているときだけ……。そんなハルユキの前に現れたのは、校内一の美貌を持つ少女・<黒雪姫>だった。彼女が転送しきてたソフトウェアから、ハルユキは<加速世界>の存在を知る。それは、彼が姫を護る騎士<バーストリンカ―>となった瞬間だった。
 『ソードアート・オンライン』の著者川原礫先生の電撃文庫デビュー作『アクセルワールド』です。これはなかなか面白かったですね。
 いじめられっこの中学生ハルユキが黒雪姫と出会い<加速世界>を知り、<ブレイン・バースト>という格闘ゲームに参加するお話。ネットワーク内で、仮想の自分(アバター)を使ってゲームしたりできる時代設定とか、ゲーム要素の強い<ブレイン・バースト>の設定などが良かったですね。こういうのはすごく好き。
 それはそうとストーリーも面白かったですね。主人公が自分の容姿にコンプレックスを持っているハルユキだからこそのストーリー展開だったかと。ハルユキの幼馴染たちとも関係する物語が印象的でした。逃げてばかりいたハルユキの成長が良かったです。
 一方で、ヒロインである黒雪姫も素敵ですね。てか、この人可愛いな。ケーブルの話が微笑ましすぎる。
 そんな感じで、最後まで楽しめました。続きも出ているので、折を見て読んでみたいです。