ミスマルカ興国物語(5)

ミスマルカ興国物語(5) 林トモアキ 角川スニーカー文庫 2009年9月1日

☆☆☆☆☆☆
 次なる紋章の在りかは大東京王国。マヒロ達はさっそく紋章があるという忍者の隠れ家にいくが、そこは公然と忍者屋敷が立ち並び、変なきぐるみが闊歩するテーマパークだった。忍んでいない忍者にマヒロはショックを受ける。一方、帝国の三番姫ルナスも三剣と天魔将を引き連れてて大東京王国へとやってきいて……。
 争いを嫌い得意の屁理屈で困難を乗り切ろうとするマヒロとその仲間たちが活躍する『ミスマルカ興国物語』その5冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 ついに舞台は日本へ。忍んでいない忍者のテーマパークでのやり取りが楽しかったですね。密かに期待していたマヒロがショック受ける姿がたのしかったり。あと、にんにんくんが素敵だ(笑)。
 一方で、帝国との紋章争奪戦も面白かったです。てか、個性強すぎだろう、天魔将の人たち。「(一応反転)……それが、俺の名だ」とレベルが高いんだか低いんだかわかんない戦いに笑った。
 そういえば、今回エミットの秘密の一端が明らかになりましたね。なんらかの思惑はありそうですが、今度どう絡んでくるのか気になります。ともかく、これからも楽しみです。