ルーク&レイリア(4)

ルーク&レイリア マグノリアの歌姫 葉山透 一迅社文庫アイリス 2009年10月1日

マグノリアの歌姫―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリス は 1-4)

マグノリアの歌姫―ルーク&レイリア (一迅社文庫アイリス は 1-4)

☆☆☆☆☆☆
 凄腕のハンタールークとレイリアが出会ったのは歌姫イルマーニャ。彼女の依頼で、2人は次の公演の舞台になるマグノリアの塔を調べることになった。しかも、有翼人伝説が残るその塔は、2人の師であるエドが唯一解けなかったものだという。一方、公演の練習のさなか翼を持つ謎の怪人が現れ、有翼人伝説に関わる宝石を奪い去っていき……。
 凄腕のハンタールークとレイリアが活躍する『ルーク&レイリア』その4冊目です。今回もなかなか面白かったですね。富士ミス版から数えて7年ぶりの書き下ろし長編とのこと。
 今回はエドが解けなかったというマグノリアの塔が舞台。塔の謎を解きつつ、同時に起こった盗難のことも解決していくといった感じかと。読んでいて思うのは「やっぱりこのシリーズ好きだなー」ということ。ルークとレイリアのコンビはもちろん、久々登場のヘボン様とか、今回関わることになる劇団のメンバーとか、登場人物たちが魅力的ですね。個人的には微妙に天然さんのイルマーニャさんが素敵。
 ストーリーのほうも面白かったですね。マグノリアの塔にどんな秘密があるのか、宝石を盗んだのは誰なのかとワクワクしながら読んでいました。また、終盤に意外なシリアス展開があったのが印象的でしたね。ルークが格好いい。
 そんな感じで今回も最後まで楽しめました。これからの展開も楽しみです。