ブレイドライン

ブレイドライン アーシア剣聖記 水野良 角川スニーカー文庫 2009年9月1日

☆☆☆☆☆☆
 帝都シスイで武者修行に励む少年ヒエン。彼は毎日のように武術道場の主アモンのところに来ては稽古を受けていた。一方、シスイでは最近、武人が襲われるという事件が連続していた。事件に関わったヒエンはその背景にいる悪鬼の存在を知って……。
 『ロードス島戦記』などで知られる水野良先生の新シリーズ『ブレイドライン』です。これはなかなか面白かったですね。
 「ロードス」を洋風ファンタジーとすると、こちらは日本風ファンタジーとのこと。なので登場人物たちの名前が和風だったり、使う武器が刀だったりします。あと鬼とかも出てきます。
 ストーリーのほうもなかなか面白かったですね。一言で表すなら鬼たちとの戦いに挑むヒエンの話かと。テンポよく進んで「どうなるだろう」と思いながら読んでいたら、だんだんとスケールが大きくなっていったのが印象的でした。さりげなく恋愛要素があったりするの良かったです。そういえば、表紙の(主人公の横にいる)人には驚きましたね。まさか、そうだったとは。
 シリーズモノの1巻なので、いろいろと謎もありこれからどういう展開をするのか楽しみです。