輪環の魔導師(6)

輪環の魔導師(6)賢人達の見る夢 渡瀬草一郎 電撃文庫 2009年7月10日

輪環の魔導師〈6〉賢人達の見る夢 (電撃文庫)

輪環の魔導師〈6〉賢人達の見る夢 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆
 魔族ルナスティアの手からエルフール王国を解放したセロたち。六賢人のひとり楽人・シェリルから、次の行動の指示を仰ぐため、しばらくエルフールに滞在することになった一行。国が復興への道をたどるなか、セロは身に覚えのない悪夢にうなされていた。一方、まとめ役であるファンダールを欠いた六賢人たちの中にも不穏な空気が流れ始めていた。
 「輪環の魔導師」その6冊目です。今回もなかなか面白かったですね。前回でルナスティアとの騒動がひと段落ついて、新章突入といった感じかと。
 セロやアルカインたちの久々にすごす穏やかな日々を楽しみつつも、裏ではいろいろと動いていた巻でしたね。とくに六賢人たちは、意外と一枚岩とはいかないようで、今後いろいろと波紋を呼びそうです。また一方で、セロについても、どんどんと謎が増えている感じですね。これからどうなるのだろう、気になります。
 そんな感じで、端々にこれからへの布石が貼られていた感じの巻だったかと。これからの展開が楽しみです。
 あ、そういえば、巻末のフィノの「あれ」が楽しいですね。なんかいろいろと彼女らしい(笑)。