9S<ナインエス>(10)

9S<ナインエス>(10)true side 葉山透 電撃文庫 2009年9月10日

9S(ナインエス)〈10〉true side (電撃文庫)

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☆☆☆☆☆☆
 闘真から離れ、自ら地下深くの牢獄へと閉じこもった由宇。希望を失った彼女は、無気力な状態になっていた。一方、己の秘密を知るために真目家に戻った闘真は、兄からの要請でクレールの母に会いにいくことになり――。
 『9S<ナインエス>』シリーズ10冊目です。これはなかなか面白かったですね。
 今回から新章突入ということで、まさにそれらしい展開でしたね。極寒の地シベリアで着実に勢力を伸ばしていく脅威。前回もスケール大きいと思った記憶がありますが、今回もスケールが大きくなりそうですね。
 それはそうとストーリーについて。今回わりと登場シーンの多かったマモンと八代がいい味で出してますね。二人の軽快なやり取りが結構好きだったりします。てか、マモンが意外と可愛い(笑)。あと、クレールと母親のスヴェトラーナの話が良かったですね。スヴェトラーナさん、なんだか不器用です。
 新章突入してまだまだこれからといった感じなので、これからどういった展開を迎えるのか、続きが楽しみです。