竜と勇者と可愛げのない私

竜と勇者(あいつ)と可愛げのない私 志村一矢 電撃文庫 2010年2月10日

竜と勇者と可愛げのない私 (電撃文庫)

竜と勇者と可愛げのない私 (電撃文庫)

☆☆☆☆☆☆
 魔術士として優秀でありながら、平民だということで正当に評価されない少女・アンジュ。心を閉ざしすっかり可愛げをなくした彼女に与えられた任務は、世界を救うための魔王退治だった。しかも、そのコンビを組むのは勇者の末裔でありながら血を見るのがにがてで面倒くさがりやの騎士レックスで……。
 『君と歩くひだまりを』の著者志村一矢先生の新シリーズ『竜と勇者と可愛げのない私』です。これはなかなか面白かったですね。
 ストーリーは平民であるということで周囲から疎まれるアンジュが、血がだめで面倒くさがりな勇者とともに魔王退治のために旅にでるお話です。アンジュの丁寧な一人称視点で描かれているので、それがすこし新鮮な感じでしたね。あと読みやすい作品でもあるかと。ただ、非常にオーソドックスな展開なので、すこし盛り上がりに欠けて感じたりもしました。その辺りはこれからに期待です。なので、続きも読んでみたいです。