本日の騎士ミロク(2) 田口仙年堂 富士見ファンタジア文庫 2009年7月25日
- 作者: 田口仙年堂,高階聖人
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2009/07/18
- メディア: 文庫
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赤目隊の活躍により、からくもホラキア軍に勝利したジルサニア。しかし、今回の戦いはホラキアがオウガン帝国と手を組んだという看過できない事態を内包していた。そのことについて話し合う協議のため、ジュジュたち赤目隊は、捕虜となっていたホラキアの王子ベンヤミンとともにホラキアへとやってきていた・・・。
個性派揃いの赤目隊に入団した剣バカのミロクとその仲間たちの物語『本日の騎士ミロク』その2冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
まず思ったのは、なんだかんだでミロクも赤目隊に順応しているなーということ。パシリが板につきはじめているような(笑)。 それはそうと、今回はオウガン帝国との対立が強まりつつあるなかでのミロクの悩みが印象的でしたね。赤目隊としての立場を考えればジュジュを守るのは当然のことだけど、ミロクのもう一つの身分からすればそうではなくて・・・このあたりで迷いをみせるミロクが印象的でした。一方でいつもミロクには傲慢な態度を示しているジュジュのほうにもいろいろと思うところがあるようで、意外と思いつめるタイプなのかなとか思ってみたり。
まとめ。シリアスな部分もあるけど、基本的には「楽しい」作品。捕虜なのに普通にこき使われているベンヤミンとか、緊張感があるのかないのか よくわからない戦闘とか、いろいろと楽しめました。これからの展開にも期待です。