星図詠みのリーナ(2)

星図詠みのリーナ(2) 川口士 一迅社文庫 2009年9月1日

星図詠のリーナ (2) (一迅社文庫)

星図詠のリーナ (2) (一迅社文庫)

☆☆☆☆☆☆
 父王からの勅命を受けて 新たな地図作りのため、南方の都市タヴァストへとやってきたリーナ一行。しかし、タヴァストは災害避難民の移民や近隣のエルフたちと外交などで深刻な問題を抱えていた。リーナ達は、この状況を打破すべく奔走するが・・・。
 地図を描く王女と仲間たちの物語『星図詠みのリーナ』その2冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 前回同様、地図を描いているときのリーナが活き活きとしていて、読んでいるとこちらも楽しくなってきますね。この感覚がすごく好き。それはそうと、ストーリーも良かったですね。状況が進展しないなかで疲れをためていったリーナが、些細な行き違いの積み重ねもありダールと喧嘩してしまったりもするのだけど、それでも持ち前の行動力でなんとかしようとする姿が印象的でした。あと、なんというかリーナ、サラ、ダールの3人の関係の微妙な変化にも焦点が当たっていた巻でもあったかと。
 次は海ということで、ラストで合流したあの人たちのことも含め、これからの展開が楽しみです。