とある飛空士への恋歌 犬村小六 ガガガ文庫 2009年2月23日
- 作者: 犬村小六,森沢晴行
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2009/02/19
- メディア: 文庫
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空を飛ぶ大地・イスラ。大勢の人たちから見送られ、イスラは「空の果て」を見つけるための旅立ちの時を迎えていた。盛大な式典と裏腹に、それは、戻れる保証のない あてのない旅。 かつて「風の革命」によって全てを失った元皇子カルエルもまた、そのイスラに乗りこむことが決まっていた。「これはきれいに飾りたてられた追放劇だ」そう言う彼の瞳に映るのは、かつて自分からすべてを奪った「風の革命」の旗印ニナ・ヴィエントの姿だった。
前作「とある飛空士の追憶」の流れを組む新シリーズ『とある飛空士への恋歌』です。これはなかなか面白かったですね。
今回はシリーズものということもあり、全体的に序章といった感じの展開でした。主人公であるカルエルがまだ皇子だったころや、彼からすべてを奪った革命の様子などを描きつつ、イスラという空飛ぶ島に乗り込むまでのお話だったかと。そのため、前作のようなドキドキしたり切なくなったり空中戦でハラハラしたりといった感じはまだないですが、これからどういったことが起こるのかと今後を期待させます。そんな感じで、これからのシリーズ展開が楽しみです。