バカとテストと召喚獣

バカとテストと召喚獣 井上堅二 ファミ通文庫 2007年2月9日

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

バカとテストと召喚獣 (ファミ通文庫)

☆☆☆☆☆☆
 進級テストの成績によって厳しくクラス分けがされる文月学園。当然のように最下級のFクラスになった明久は、ちゃぶ台と腐った畳という備品に唖然とする。しかもそのFクラスには試験の際に高熱を出してしまったためにFクラスになってしまった、明久がひそかに憧れている少女・瑞希がいて……。明久は彼女のために、試験召喚獣を使って行う対クラス戦争を行う決意をするのだった。
 アニメも放送されている『バカとテストと召喚獣』です。これはなかなか面白かったですね。試験の点が強さに影響する召喚獣を使い他のクラスに戦いを挑む明久と仲間たちの物語。
 まずその設定が面白かったですね。召喚獣の設定とか、クラスによる備品の違いとかが印象的でした。Fクラス……すごいな(笑)。
 ストーリーも良かったですね。明久をはじめ登場人物たちが魅力的で、彼らの掛け合いを楽しみつつ、Fクラスの彼らがどうやって上位のクラスに挑んでいくのだろうとワクワクしながら読んでました。
 まとめ。召喚獣を使った戦いについては、もう少し深く書いてほしかったなという思いもあったりしましたが、テンポよくサクサク進む展開に最後まで楽しめました。シリーズものとして続いているので、折をみて続きを読んでいきたいです。