黄昏色の詠使い(9)

黄昏色の詠使い(9)ソフィア、詠と絆と涙を抱いて 細音啓 富士見ファンタジア文庫 2009年3月25日

☆☆☆☆☆☆
 クルーエルが消えてしまうかもしれない……。突きつけられた残酷な真実に、ネイトは自分の中の思いを自覚する。一方、同じく真実を知ったクルーエルが望んだことは……。
 名詠式というものがある世界で、ネイトとクルーエルが紡ぐ物語『黄昏色の詠使い』その9冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 ネタばれになりそうなので、あまり深くは書きませんが、見どころはカインツとファウマの決戦と、ネイトとクルーエルのことかと。個人的にはカインツとファウマの戦いが印象的でしたね。ファウマの隠し通そうとした本音が切ない感じかと。一方でネイトはどこまでもまっすぐでしたね。
 次がラストとのことなので、どのような結末を迎えるのか次も楽しみです。