世界平和は一家団欒のあとに(7)

世界平和は一家団欒のあとに(7) ラナウェイキャット 橋本和也 電撃文庫 2009年4月10日

☆☆☆☆☆☆
 星弓家の末っ子・刻人。まじめな性格でモテル、だけど彼女を作らない、そんな刻人が家にクラスメイトの女の子を連れてきた。その彼女の名前は梢。彼女は予知能力があり、そのことで周りから「神様」と呼ばれているらしい。軋人たちのところにやってきた彼女は「あと一週間で、世界が終っちゃうかもしれないんですけど・・・・・・どうします?」と言い・・・。
 特殊な能力を持ち世界を救う運命のある星弓家の面々が活躍する『世界平和は一家団欒のあとに』その7冊目です。これはなかなか面白かったですね。
 ついに、ついに末っ子刻人に見せ場が(笑)。って感じで、今回は刻人が割とメインです。ストーリーはどこに触れてもネタばれになりそうなので触れませんが、盛大な「兄弟喧嘩」展開が良かったですね。また、いつもどおりの登場人物たちのやり取りも健在で、読んでいて楽しいかったです。特に柚島さんはだんだんと・・・(笑)。
 そんな感じで今回も楽しめました。今後も楽しみです。
 印象に残った台詞(以下反転)――「敢闘賞ってことで、万が一のことがあったとき、こんなところで一人のたれ死ぬのはさすがにかわいそうだから、こうしてそばにいてあげてるんでしょ」――柚島さんのセリフ。特に場面とかの説明はしませんが、柚島さんの素直じゃなさに思わずニヤニヤです(笑)。