リコリス・リコイル1話

リコリス・リコイル 第1話「Easy does it」
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 22年夏アニメ感想第1弾「リコリス・リコイル」です。いつも通りの前情報はなし。これはなかなか面白そうでしたね。

 まず何と言っても世界観が印象的です。世界で一番平和な日本。たけど、その実態は人知れず犯罪者を処分して、犯罪そのものをなかった事にしている、と。しかもその処分をしてるのがリコリスと呼ばれる少女達で……うん、この部分だけでもなかなかに歪んでますよね(笑)。や、物語がどう転んでも色々と面白くなりそうな気配がします。

 で、主人公のチサトはそのリコリスだけど大元の組織・DAには所属していないと。現状だとチサト達(喫茶店のメンバー)と組織DAの関係はまだよく分からないですね。別に敵対してるわけではないみたいだけど……一応同じ組織の一員という立場ではあるのかな?まあ、とりあえず先生が只者ではないことは分かる(笑)。

 今回のストーリーはそんなチサト達の元に、越権行為でDAを首(左遷)になったタキナがやってくる展開でしたね。タキナの行動は結果的に仲間を救ったものであるし、さらに言うと左遷自体も(作戦の失敗をなかった事にしたい)大人の都合が絡んでいるという、これまた歪みを感じさせるものだったかと。

 と、それはともかく。チサトとタキナ、二人のやり取りが面白かったですね。保育園の手伝いや外国語の先生等、リコリスらしからぬ活動に面食らうタキナの反応が楽しかった。てか、わざと「ヤバい粉」だと思わせるチサトはいい性格してますね(笑)。

 そのチサト。かつて電波塔でおきたテロを一人で解決したほどの実力の持ち主だけど、(現在は?)問題児扱いになっていると。とはいえ、傍から見る分にはテンション高いいつも楽しそうな少女って感じですね。敵味方問わず「命大事に」をモットーとしてるのも印象的です。

 今回はこの辺で。基本的には明るい雰囲気の作品てしたね。軽快なアクションも良かったですし、世界の歪みや善意の人アラン・アダムスの支援、リコリスとして異端なチサト等、色々と気になる要素が目白押しだったかと。これからどうなっていくのか、次も楽しみです。

 おまけ……果たしてCVすら隠されたハッカー(ウォールナット)さんの今後の活躍はあるのだろうか(笑)。

 おまけ2……アイキャッチで二人に彼岸花のタトゥー(?)があったのが印象的です。  

 おまけ3……「事件は事故になるし、悲劇は美談になる」チサトの台詞。これは、色々と深読みしてしまいますね。