ディーサイドトロイメライ5話

ディーサイドトロイメライ 第5話「擅断(せんだん)」
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 「まともなこと言っても腹立つヤツっているよね」リュウヘイ、ひどい言われようだ(笑)。そんな感じで5話です。

 本編の話をする前に──軽く4話を見返したのですが、4話は「夢男」ではなく「夢美」という存在が動いていたんですね。普通にスルーしてました(笑)。これは同じ組織内の別名義という事なのかな。それともまた違った思惑で動いている別の組織なのか。4話の描写だとソムニウムドロップを「1個」だけ配っていた(「夢男」は複数配っていた)みたいだったけど……。

 うーん、4話の感想で悪夢とドロップの関係で混乱した云々書きましたが、案外「夢男」と「夢美」ではその質(願いを捧げさせるまでの過程)が違う可能性もありそうですね。また、現状だとトリス達は「夢男」だけを認識してる感じかな? 何にせよ、色々と気になります。

 で、本編。いやー、今回もなかなか重たいテーマを入れてきましたね。反省しない犯罪者と、残された被害者の遺族の話。犯人の態度とメディアによる注目によって追い詰められていく遺族。心が擦り切れた少年は殺された姉の仇をとるために、ソムニウムドロップに手を出して──話の内容は王道というか、オチを含めて「こうなるしかないよなぁ」という展開だったかと。少年への追い打ちは結構えぐいものがありましたね……思わず「うげぇ」となりました。

 ただ、正直な所を言うと今回の話はあまり乗り切れませんでした。何だろう、「この5話で何をしたかったのがわからない」というか……これまでの話と違って何かが変化したわけでもなく、かといって今回の話をリュウヘイ達の苦い経験とするにはリュウヘイ達と少年の接点が薄くてちょっとピンとこないんですよね。

 (視聴者は)リュウヘイの背景を知っているので、リュウヘイが少年の「気持ちはわかる」というもの想像はできるのですが、ただ、全体的に似たような展開になってる感は否めないかなと。言葉の重みが薄れてしまっているというか、ちょっと説明するのは難しいのですが、「話としてはわかるんだけど、感情としては共感しにくい」みたいな感じになってました。

 とまあ、今回はこの辺で。てっきりジェシカ回かと思ってたんですが、そんなことはなかった(笑)。ただ、今回どこか感情的になっていた風にも見えましたし、繋がりがあるとすれば次こそは……という気もしますね。どちらにせよ楽しみです。

 おまけ……照れながらもお礼を言うリュウヘイと、分かっていてはぐらかすレナのやり取りが良かった。にやにやです(笑)。