バック・アロウ11話

バック・アロウ 第11話「真っ向勝負の戦争なのか」
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 すごい露天風呂だな(笑)。そんな感じで11話です。
 前から思っていたけどアバンが長い(笑)。ほぼこれまでの振り返りですしね。このノリも「懐かしさ」を感じる理由なのかも。

 それはともかく。もはや避けようがないレッカとの戦争。そんな中で、こちらが思っていた以上に姫様の(周りからの)評価が高いというか──政務卿がきちんと姫様(が統治してる国の現状)を理解していたのが意外でしたね。「この戦争に勝利する事、それだけを考えなさい」と諭すような台詞が印象的でした。自分の中の政務卿の好感度が上がった(笑)。

 今回は設定周りにもいくつか気になる事が。「ナノマシン」や「シンネンシ(漢字不明)」「流体金属」なんて言葉がしれっと出てきましたが……これ、たぶん全部イコールで繋がってるという認識であっているはず。で、そのナノマシンと人間の信念が結びついて物質化したモノがブライハイト、と。理論的にはバインドアッパーがなくてもブライハイトを作れそうだけど果たして……。何にせよ、世界の成り立ちそのものに何者かの「意図」を感じる設定ですね。

 「意図」と言えばレッカ皇帝が「世界壁の意思を知り」と言っていたのが気になりますね。単純に士気を上げるための言葉だったのか。あるいは本当に世界壁との繋がりがあるのか。そもそも理想の統一国家を作ってどうするんだろう? うーん、皇帝の大物感のせいか、どうしても色々と穿った見方をしてしまいますね(笑)。

 そういえば、今回はシュウビの思惑も見えた回でしたね。アロウに「王になれ」と言ったのは驚きました。あくまで壁の先に行くための手段としての提案なのか、それともアロウに王の器を見たのか。今回の話を見てシュウビ自身の目的も気になってきましたね。

 話を変えて──遂に戦端が開かれたわけですが……や、分かってはいたけどレッカ国の人達はノリノリでしたね。まあ、皇帝含めて明らかに脳筋だもんなぁ(笑)。てか、現状皇帝に勝てるビジョンが見えないですね。まだ、ブライハイトすら出していないですし。

 一方でグランエッジャはカイ将軍との再戦。空中に持ち上げて主砲で狙い打ち攻撃とは……。映像としてはやや地道ではあったけど、カイを強いと認めてるからこその作戦ではあるんだろうな。この辺、シュウビはブレないですよね。言葉の端から彼なりの(友を討つ事も辞さない)「覚悟」を感じます。とはいえ、まったく迷いがなかった訳ではなさそうですが。(戦闘後)アロウと会話を経てどこか吹っ切れたような表情が印象的でした。
 
 長くなってきたのでこの辺で。まだまだ戦いは続きそうですね。早くもカイ将軍が復活してた気もしますがどうなるのか。次も楽しみです。

 おまけ……今回の戦いでカイ将軍がシュウビを理解していなかった事が判明したわけですが……ただ、これシュウビにも問題はあるよなぁ。大切な事を言葉にしないですしね。

 おまけ2……エルシャのバスタオル。あのリボン結びが気になって仕方がない(笑)。

 おまけ3……「明日の仲間を今日殺すわけにはいかねえよ」アロウの台詞。表情といい台詞といい、アロウらしい快活な答えが心地良かったですね。この台詞でアロウの事が好きになりました。