バック・アロウ3話

バック・アロウ 第3話「巨大な城艦(ふね)は希望になるか」
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 エルシャ機の扱いが完全に船首の飾りなのだけど……(笑)。そんな感じで3話です。

 さて、何から書いていくか。まずは初登場の凱帝陛下からかな。なかなか恐ろしそうなお爺ちゃんでしたね。戦力を集めていることからするとやはり目的はリュート国との戦いか……。今の所リュート国の戦力が描かれていないのでわからないけれど、(おそらく軍事国家だと思われる)レッカ国の方が強そうな雰囲気はありますね。また、カイとのやり取りを見るに、カイやシュウビの思惑をある程度は知ってそうな気配も……。

 そのカイとシュウビ。辺境出身で立身出世を目指してるみたいですね。同時に、「国をかえたい」とも考えている、と。それがどんな「理由」なのか、また「どういう風に変えたい」かというのは今後明らかになるのかな。状況によっては、この二人はアロウ達の敵にも味方にもなりえそうですし、色々と気になります。あるいは二人が敵対する未来もありそう……?

 と、それはともかくアロウサイド。エルシャ達からしたら、凄い船を手に入れたからといって、「さあ、旅に出よう」とはならないよなぁ。あくまでも安定を望むのは仕方がない事だと思う。アロウを引き渡す事に対するエルシャやビットの葛藤が印象的でした。

 そういう意味ではアタリ―は一貫してましたね。ただ、アロウを引き渡さない場合についての考えが(少なくとも描写的には)なかったので、アタリ―自身も悩んではいたんじゃないかな。下手をすれば村人に危害が加えられかねないですしね。なので、(半ば八つ当たり気味に)アタリ―に嫌われたと落ち込むビットがちょっと可愛そうだった。や、面白かったけど(笑)。

 今回はアロウという人物の形が見えた話でもありましたね。「恨みはしない」「(人の気持ちを)考えたからって何が変わる。人に言われて変わっちまうのがお前らの信念か?」「俺は俺をごまかさない」等、アロウの快活な性格の、その理由の一端が見れたかと。まあ、周りからしたら傍迷惑な存在であることは変わりないのだけど(笑)。あと、なんとなくエルシャに対しては当たりが強いというか、結構ぐいぐいいくなという印象があります。エルシャに対して、何かしら思うところがあるのかな。

 イキ国の行動としては、「うん、知ってた」って感じですね(笑)。まあ、2大国から睨まれるのは避けたいだろうしなぁ。そんなわけでアロウ達はイキ国の手を逃れて船で新天地へ──。何気にアタリ―のリベンジ戦があったのが良かったですね。……ところで、グランエッジャって名前を聞いて「グラン〇イツの親戚かな」って思ったのは自分だけじゃないはず(笑)。

 今回はこの辺で。アロウ達の殲滅を任されたシュウビが果たしてどう動くのか、次も楽しみです。

 おまけ……「わしの前でぬけぬけと己の信念を具現化できれば、それはすなわち将軍の器だ」凱帝陛下の台詞。いやー、怖い怖い。褒めているようにも、威圧してるようにも聞こえる感じがなんとも印象的でした。

 おまけ2……「自分を助けるのは自分だけだ。でも、その手助けはできる」アロウの台詞。あとのアタリ―のリベンジ戦でもあくまで「手助け」に徹するあたり、有言実行だなぁと。格好良かった。