ガンダムビルドダイバーズRe:RISE26話

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第26話「Re:RISE(終)」
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 まさかのSE付きである(笑)。そんな感じで最終話です。

 いやー、もうなんていうか凄かった。熱さと、切なさと、そしてツッコミ所と(笑)、すごく盛沢山な話でしたね。面白かった。

 アルスをGBNに呼び込んだのは、やはり作戦だったんですね。同時にエルドラ側のメインフレームを破壊する事で、アルスがエルドラに戻ってこれないようにする、と。エルドラ側の落とし所としては妥当な感じですね。エルドラの人達からしたら、(たとえ改心したとしても)アルスがエルドラに「残り続ける」という選択は取れないだろうしなぁ。

 そのメインフレームを破壊するシーン。マサキとクアンドルンの掛け合いが良かったですね。逡巡するクアドルンに「俺が撃とう」と心遣いするマサキ。それに対して「私がけじめをつけねばならぬ事」と答えるクアドルン──それでいて最終的に「二人」で撃つのが印象的でした。たぶん、独りで背負わせないための、マサキなりの心配りなんだと思う。

 一方でGBNに転移したアルス。いやー、25話の感想で多くの視聴者が「アルスのフルボッココース」になると予想してましたが、思った以上にラスボスしてましたね(笑)。GBNを電子の世界と認識した上で対処してくるとは……普通に強敵だった。前作最終話や、今作の24話のような「楽しいお祭り騒ぎ」感は薄かったですが、たくさんの人達が活躍する戦闘は見どころ満載でしたね。

 ただまあ、VSアルス戦は全部書いていたらキリがないので、いくつかをピックアップ。まずはコーイチお兄さんとツカサ。見知らぬ機体が出たと思ったらまさかの二人乗りにビックリしましたね(笑)。MSというよりは、変身モノのダークヒーロ―みたいな動きしていたような……いや、でもカッコイイな。てか、ツカサは相変わらずハロアバターなのか^^;

 次はあの人、キャプテンジオン。いやーノリノリでしたね。帰ってきたジャスティスさんを見て「クルト、指揮を頼む」って言った瞬間、正直笑いが抑えきれなかった^^; 雰囲気からするとクルトは知っているみたいですね。にしても、登場してジャスティスさんと活躍するあたり、色々と「おいしい」なぁ(笑)。憧れた人との共演に嬉しそうなジャスティスさんが見れたのも良かったです。

 あとは……やっぱりチャンピオンですね。GBN内で別のゲーム(トライエイジ)を組み込んでくるとは、予想外すぎて思わず声が出た^^; 斜め上すぎる。でも、チャンピオンの真に凄いところは、そんな予想外な展開でも「まあ、チャンピオンだし」で納得出来てしまう事ですね(笑)。さすが、自分を武器にする男は違うな。

 最後はヒロト。「プラネッツシステムに限界はない」の言葉通りパーツを組み合わせた戦いが熱かったですね。色々な組み合わせができるのは、まさしくガンプラの可能性を体現した機体といえるのかも。ちなみに、色合い的に「勇者ロボ」っぽくも見えたりも(笑)。

 そしてアルスとの決着。データの海に帰して、そして再び生まれ変われ──ヒロト達の作戦は割と容赦ないモノだった気もしますが、それでもアルス自身もまた、最後に「約束」が果たせたのは良かったですね。新たに誕生したエルダイバーが、アルスそのものではないけれど、それでも「受け継いでいる思いがある」と、そう感じられる結末だったのは色々と感慨深い。

 同時にメイちゃんのについても判明。前々からネットの感想でもありましたが、イブの思いも引き継いで生まれた存在だったんですね。いやー、イブの消滅と共に消えたイヤリングがこういう形で復活するとは……これもまた一つの再会なのかな。穏やかなヒロトの表情がとても印象的でした。にしても、メイちゃんの生まれ方を考えると、その黒髪や雰囲気がヒロトに似ているのは、もしかしたらイブのヒロトへの思いが反映されたらから──というのは妄想が過ぎるかな(笑)。

 そういえば、あまり本編には関係ないのですが、ニューアルス(仮)が生まれた場所を見てふと思ったことが。なんとなくだけど、前作1話冒頭でサラちゃんがいた場所に似てるんですよね。なので、実はあの1話冒頭のシーンは、まさにあの瞬間サラちゃんが誕生したシーンだったのかな、と。リッ君が初めてGBN(ガンプラバトル)に触れた日だと考えると、なかなかロマンチックですね。そして、(もしそうだとしたら)チャンピオンはここでも関与していることに……(笑)。さすがだ。や、まあ、実際は分からないですが^^;

 最終的にGBNとエルドラは繋がったままみたいですね。やー、満を持して登場のヒナタちゃんのダイバールックが可愛すぎる(笑)。自己紹介の際、フレディ達に視線を合わせるのがなんとも「らしく」て素敵。最後はヒロトの笑顔で終わりかと思ったら、まさかのハグレ一つ目が(笑)。怯えたり、帽子被ったりと一気にコミカルな存在になってましたね。アルスは既にいないとはいえ、ひどい目に遭わされたエルドラの住人が、色々と思うところはありつつもハグレ一つ目を受け入れる──この作品を象徴する終わり方だったんじゃないかな。

 最終話なので簡単に全体の感想を。これまでのシリーズが基本的に1話完結で「楽しい」を前面に出したモノだったのに対し、今作はじっくりと時間をかけて一つの物語を描いていった、そんな作品でしたね。そのため、前半はすっきりしない展開も多かった印象です。最近は、1話、もしくは少ない話数で「気持ちよく」一つの区切りがつく作品に慣れていた事もあってか、(ずっと重い雰囲気が続く事に)やや戸惑った部分もあった気がします。

 とはいえ、話が進むにつれてキャラクター達の内面が明らかになり、そして不器用ながらもすこしずつチームとして機能していくのを見ていく内に、どんどんヒロト達の事がが好きになっていきましたね。徐々にであるけれど「楽しい」展開ややり取りが増えていったのも良かった。そうやってチームが好きになってからは、どんな話になるのかとドキドキしながら見てました。そんな感じで最後まで楽しめた作品でした。

 おまけ……アヤメさんがモモカちゃんを「モモちゃん呼び」しているのが新鮮でした。前作ではあんまり名前呼んでいるイメージがなかったですしね。

 おまけ2……GMの中の人ことカツラギさんのリアル。思っていた以上に柄が悪いというかなんというか^^;

 おまけ3……村の人達に囲まれるクアドルン。慈しむようなやさしい眼差しが印象的でした。

 おまけ4……前作の最終回にもあった一度機体をキャンセルしてからの二人乗り。まさかダブル主人公で見れるとは思ってなかったですね。てか、経験者のリッ君はともかくヒロトはよく対応できたなぁ(笑)。