ガンダムビルドダイバーズRe:RISE17話

ガンダムビルドダイバーズRe:RISE 第17話「聖獣クアドルン」
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 「ガンプラの民」という言葉がちょっとくすぐったい(笑)。そんな感じで17話です。

 いやー、色々な事が一気に判明しましたね。今までぼやけていたことがハッキリと見え始めた、そんな感覚です。

 とりあえず一つずつ整理を。エルドラは現実の世界で確定した感じですね。GBNとの繋がりはエルドラが電子の世界だからではなくて、かつてのエルドラの技術(メイちゃん曰くエルドリーム鏡砂)により電子化した存在に実体を与えることが出来──それによってエルドラの現実世界と、GBNの電子世界(と呼ぶかはわからないけれど)が繋がっていたからだった、と。うん、なんだか急にSFっぽくなりましたね(笑)。

 古き民(と昔のエルドラ)についてもいくつか判明。要するに何かしらの侵略者と戦いボロボロになった星の再生を願い宇宙へと旅立った人達という事か。で、中には肉体を電子化していずれ故郷に戻るための準備をしてから、電子の世界に旅立った人達もいた、と。うーん、これって古き民と新しき民に面識はあったのかな。「古き民より託された大地」とか「古き民により知恵を与えられ」みたいな台詞はあったけど……あるいは伝承とかそういう形で残していたもの? ちょっと気になるかも。

 にしても、今回の話を聞くとGBNで生まれたサラちゃん達と、エルドラの(電子化した)古き民の間に何らかの関わりがありそうですよね。あるいは古き民=エルダイバーの可能性もある? 記憶をなくして電脳空間を漂っていた所にGBN内のダイバー達の思いを受けてGBN内に具現化した、みたいな感じで。や、さすがにないかな。まあでも、SF的な話だったら、それこそ旅立った古き民(実体持ち)が地球人の祖先だった、なんてこともありえそうですが(笑)。

 最後にアルスについて。古き民がエルドラを守るために作った存在で、かつては古き民やクアドルンと共に戦っていた。戦いが終わって眠りについたはずが、ある時突然目覚めた。そこで目にした新しい民を敵と認識してしまい現在に至る、と。おおぅ、これはなかなか切ない存在ですね。本人としては使命を全うしているだけですし……ただ、かつての姿と現在の姿が違っているので、何らかの暴走状態にある気はします。

 気になるのは目覚めの理由だけど──(むりやり)GBNと結びつけるならば、やはりブレイクデカール事件やサラちゃんの事件が関係してそうですね。あの事件で膨大なデータがアルス側に流れ込んだとか? てか、仮にそうだとしたら、ブレイクデカール事件の犯人である「あの人」の影響力がヤバいですね^^; 「あの事件の影響がこんなところにまで」みたいなノリになるんじゃ(笑)。

 さて、話を変えて。今回は色々な事が判明したと同時に、ヒロト達が改めて決意を固めた回でもあったかと。個人的にはやはりジャスティスさんが印象的でした。帰った後で戦闘を思い返して恐怖を感じるジャスティスさん。だけど、それでも、「死ぬほどおっかねえけど、あいつらはもっとおっかねえよな」と覚悟を決めるのが凄く良かった。4人の中では一番、ごくごく普通にゲームを楽しんでいるプレイヤーだったわけですしね。恐怖を抱えながらも自分で覚悟を決めたジャスティスさんは格好良かった。

 他のメンバーだとヒロトも良かったですね。まさかの親子の会話が始まるとは。いや、話を聞いていると「似た者親子だなぁ」ってなりますね(笑)。(少なくとも世間としては)ガンプラという遊びなのに、息子の真剣な気持ちを汲んでいるような話し方が素敵です。「ガンプラで世界だって救えると思うぞ」はいい言葉だと思う。

 あと、ヒロト(とたぶんメイちゃんも)はおそらくアルスを救う事も考えていそうですね。かたくなに「倒す」とは言わないですし、「新しき民が滅びさえしなければいい」という台詞もアルスを「殺す」事(に反対する意思)も含んでいそうでしたし……ただ、現実として「犠牲者」が出ている以上色々と難しそうではあるのだけど。

 長くなってきたのでこの辺で。次はまたあの新型と戦う事になりそうですね。どんな展開になるのか次も楽しみです。

 おまけ……次回予告。まさかのアルスに「お前がするのかよっ!」って突っ込んだのは自分だけじゃないはず(笑)。あと「あなたのような失敗」が何を指しているのかが気になります。

 おまけ2……「死んでいった者達が~~」ムランの台詞。何気に「死んだ」とはっきりと明言されたのは初めてなんじゃないかな。より「現実」であることを(見ている側に)意識させる台詞だったかと。

 おまけ3……メイちゃんとマギーさん。周りの人から見るとマギーさんが人形に話しかけている危ない人に見えるんじゃないだろうか^^;