グランベルム10話

グランベルム 第10話「もの思う人形」
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 えいえんはあるよ←見てて真っ先に思い出しました(笑)。そんな感じで10話です。

 うん、とりあえずひどい舐めプを見た気がする^^; クオンが覚醒して水晶を圧倒したかと思いきやのあの展開ですよ……。(水晶が)焦っていたのは演技だったという事なのかな。あの苦悶の表情や叫びが演技だったとしたら、なんとも迫真ですね(笑)。あるいは、(途中で)シュスイの魂らしきモノが抜けてたので、それによりスイッチが入った可能性もある? なんにせよ、イマイチ何を考えているかがわからないですね。

 水晶は結局何者なんだろう。これまでの雰囲気からするとマギアコナトスが用意した「ラスボス」っぽくも見えるけど……やっぱり人形なのかな。(9話で人形だと判明した)満月への台詞がどこか狂気を帯びて聞こえたのも、自身もまた人形だったからというのはありそうですね。後の台詞の「魔術師になれる人間なんて存在しない、グランベルムで勝つことで私がそれを証明する」というのをシンプルに受け取れば、少なくとも普通の人間ではなさそう? 

 その水晶。今回も意味深な台詞が多いですが、個人的には「何も感じない」「私は信じない」という台詞が印象的でした。どちらも水晶自身の「本心」が垣間見れそうな感じがするのだけど気のせいかな。まあ、水晶は結構好きなキャラなので、こっちが勝手に「意味深」に捉えてる可能性もあるのだけど^^; 

 と、水晶についてはこの辺で。満月の正体が判明。満月は、マギアコナトスが新月の心を受けて生み出した人形だったと。満月が新月の良き理解者というか、基本全肯定だったのも「新月の為に作られた」からっぽいですね。うーん、これって性格とかはどうなってるんだろう。何かしらベースとなったものがあるのかな。それと、何もないという不安を持ってる事も意図的なのか、ちょっと気になります。

 一方でグランベルムやマギアコナトスについてもほんのりと。要はマギアコナトスが「魔術師(プリンセプス)」を求めていたと。で、中でも新月に注目していて、そのために色々と試練を課していた……や、新月からしたらいい迷惑ですね^^; 

 水晶の話ぶりからすると「魔術師」は一度も誕生していないみたいですね。おそらくですが、これまでグランベルムは勝者がいないままで終わっていて、さらにその記憶も曖昧にされているという事なんだと思う。気になるのは、マギアコナトスの目的ですね。「魔術師」を求めて何をしようとしているのか。

 長くなってきたので、最後に本音をひとつ。話はすごく面白いし、展開も気になる、キャラクターのやり取りも楽しいのだけど、ただ、どうにも主役二人にあまり感情移入できていない自分がいます。なので、(今回の)二人の葛藤シーンにそこまで乗り切れていない部分もあったりしました。

 その理由は自分でもあまりわかってはいないのですが──二人の掛け合いは説明的な事が多くてその人となりを感じさせるシーンが少なかったという事、新月の背景(その過去や魔力の嫌う理由)がよくわからなかった事等が影響している気はします。まあ、背景については他のキャラにも言えそうですが。

 ラストはシュスイ登場。予告で「妹をなくした」と出てるのがなんとも。シュスイが何を思って何を語るのか。決戦前夜みたいな雰囲気ですし、どんな展開になるのか次も楽しみです。

 おまけ……クオンの覚醒。若干怖いと思ったのは自分だけじゃないはず(笑)。