Fairy gone12話

Fairy gone 第12話「無力な兵隊」
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 妖精って一般兵士にしか優位に立てないんじゃ……^^; そんな感じで12話です。

 この国の歴史がイマイチわかっていないのですが、要はゼスキアには皇帝がいて、それとは別に各地に国王がいたという事なのかな。で、統一戦争前はレドラット国が皇帝を擁して(権威をもっていた)おり、そこにアイネデルン国も関与、実質的にこの二つの国が大きな力を持っていたと。

 そういった状況下で当時のサイダル国の王であったゴルバーン(現宰相)がレドラットから皇帝を奪取、そして各国を統一後その王位を捨てたことによって、国というものがなくなって現在に至ると。ものすごく強引にまとめると――ゼスキアという国の中にいくつもの国があったのをサイダルが統一→その後(自国と)他の国を解体してゼスキア国だけになった――という事であってるはず^^;  

 とまあ、それはともかく本編。1クールの最終話だけありフリーVSリスカ―の戦闘シーンは気合はいってましたね。格好良かったです。忘れがちですがやっぱりフリーも強い人ではあるんだろうなあ(笑)。

 ただ、一方で、物語としては何の区切りもなく終わってしまったな、というのが正直な感想ですね。や、色々と利用されていたハイブランツ公はともかくとしても、ほぼ最初から全てを知っていたレイドーンがこの土壇場で動いた理由(そもそも本気で止めるつもりなら、もっとやりようはあったはず)や、ウルフの思惑、適当に暴れて適当に帰っていった(笑)リスカ―の真意等が、何一つ触れられないまま終わるとは思ってなくて……。しかも、そういった思惑をまったく知らないフリー達の「俺達の勝利だ」で締められて、「あれ?これで終わり?」ってなりました。うーん、せめてCパートがあればなぁ。

 分割2クールという事なので、とりあえず今回までのまとめを。率直な感想を言うと、雰囲気は好きだったのですが、今一つ乗りきれなかったかなという感じですね。「おお、これは盛り上がってきた」と思っていたら、なんだかすごくあっさり解決して「あれ?なんか想像してたのと違う」となったりすることが多かった気がします。なんというか、色々な要素を詰め込みすぎてどっち付かずになってる印象はありましたね。

 特に思ったのは記念式典の捜査で同時進行していた黒の妖精書関連の話と、マーリヤがドロテア組織に与えた影響の話。前者はてっきり事件にも関与するかと思いきやまったく関係なかったですし、後者はマーリヤとドロテアメンバーの交流がほとんどない状態で「マーリヤが来た事で組織が変わった」とか言われても……と。

 とはいえ、登場人物達のちょっとした掛け合いや、1対1での戦闘描写等、場面場面で好きなシーンは結構あったりします。個人的にはもっとドロテアの活動を中心とした話が見てみたかったですね。掘り下げのあったチェイスを始め、他のドロテアメンバーも(描写があれば)魅力的になりそうな人達が多かったですし。彼らの活躍を見てみたかったなぁ、と。

 長くなってきたのでこの辺で。以上が、とりあえず1クール分の感想でした。