Fairy gone10話

Fairy gone 第10話「災いの子」
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 ハイブランツ公、楽しそうだなあ(笑)。そんな感じで10話です。

 少しずつマーリヤの辿ってきた道が分かってきましたね。レイドーンによる焼き討ちで北へ逃げる。自分は「災いの子」だという思いから一人彷徨い、そこで回想にも出てきた育ての親(ヴィクトル)と出会う、と。そのヴィクトルの死後、レイドーンを襲撃した少女の噂を聞きツバルへ。(おそらくだけど)その後にビャクレーのボスと出会ったという感じかな。

 一つ気になるのは、焼き討ち前のスーナでどういう風に過ごしていたかという事。家族はいなかったみたいだけど、誰かが世話をしてくれてたのかな。なんというか、現状だと自身を「災いの子」とまで思う理由がはっきりしてないんですよね。なので、スーナでの暮らしで何かがあったのかな、と。

 にしても、まさか第3のマフィアが出てくるとは^^; マーリヤの伝手が予想以上に大物でビックリしました。そしてなんという親バカ(笑)。こういう流れを見てると、なんだかんでマーリヤは愛されてるなと感じますね。てか、素朴な疑問なのだけど、現在のマーリヤの性格はどこで育まれたものなんだろう。や、自分を「災いの子」だという割にはスレてないというか(笑)、普通にいい子なんですよね。

 とまあ、それはそれとして本編。予告の雰囲気からしてマーリヤの心情にスポットがあたる展開かと思っていたのですが、実際はそうでもないというか……正直な感想を言うと「何をしたかった回なのかが よくわからない」と思ったりも。

 ものすごい乱暴に言うと「仲間の死を自分のせいにするマーリヤに、俺達は覚悟はできてる。いざという時に体を張るのが仲間だ」と説得(?)する話だとは思うのですが……肝心のマーリヤの心情が今一つピンとこないというか。そもそもドロテアに入ったのも成り行きですしね。

 これが例えば、孤独な旅を続けてきたマーリヤがドロテアに入り仲間と交流していく内に自分の居場所を見つけた、とかだったらわかりやすいのだけど、実際はベルという存在がいるし……。見ていて、わかりそうなんだけど、ちょっとずれているような――そんなもどかしさを感じてました。とはいえ、マーリヤを心配するクラーラや、軽い口調ながら決めるとこは決めるセルジュの台詞とかは結構好きだったりします。

 長くなってきたのでこの辺で、次は色々と大きな動きがありそうですね。アクションも多そうですし楽しみです。

 おまけ……いきなり挨拶に向かうフリーに笑った。どうみても「娘さんをください」な展開です(笑)。