僕と彼女のゲーム戦争5

僕と彼女のゲーム戦争5 師走トオル 電撃文庫 2013年5月10日

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 ある日現代遊戯部の元に泊りがけで行われる「学校対抗戦」への誘いが来る。もちろん断る理由はなく、部長の天道は二つ返事で了承する。対抗戦にむけて練習に余念がない現代遊戯部。ところがこの合宿にはある問題があった。他の参加校は7校とも「女子高」であり……岸峰はたった一人の男子高生だったのだ。そして―ー。
 現代遊戯部の面々が活躍する『僕と彼女のゲーム戦争』その5冊目です。今回もなかなか面白かったですね。ちなみに再読です。
 今回は岸峰たち現代遊戯部がゲーム大会合宿に参加するお話。読んでいて思ったのは「岸峰くんもてもてだなぁ」ということ(笑)。なかでも前回の件でライバル意識を燃やす白滝さんが素敵です。ゲーム勝負するために、合宿場についてすぐに岸峰の部屋に行くなんて、なんという負けず嫌いなんだ。白滝さんが来てさらには……状況についていけなくてあたふたする岸峰に笑った。
 それはそれとして肝心のゲーム大会も面白かったですね。割とメジャーなゲームばかりで遊んだことがあるものもあったので、プレイ画面を思い出しながら読んでました。「レッツ」「ぷよ勝負」の掛け合いに思わずにやり。また今回は個人戦なので現代遊戯部の仲間同士の戦いが描かれていたのも印象的でした。
 合宿は2日目に。その前に起こった件もあり、これからの展開が楽しみです。
 印象に残った台詞(以下反転)――「ねえ岸峰」「え? な、なに」「お願いだから一発殴らせてくれない」――杉鹿と岸峰の会話。鷹三津との勝負に負けて戻ってきたときの台詞です。詳しくは書きませんが、杉鹿がそう言いたくなる気持ちがわかるので思わず笑ってしまいました(笑)。