僕と彼女のゲーム戦争4

僕と彼女のゲーム戦争4 師走トオル 電撃文庫 2012年9月10日

☆☆☆☆☆☆
 現代遊戯研究部に挑戦状が届く。それはライバル校の駿河坂学園電子遊戯研究部からだった。もちろん断る理由はなく喜んでその挑戦を受ける現代遊戯部の面々。参加する大会の種目は格げー。それぞれ決戦へ向けて練習を開始する。そんな中思うように上達しない岸峰は、武者修行のためにゲームセンターへと足を運び――。
 現代遊戯部のメンバーたちが活躍する『僕と彼女のゲーム戦争』その4冊目です。今回もなかなか面白かったですね。ちなみに再読です。
 今回は有名な格闘ゲーム「スーパーストリートファイター4」をするお話。1本のゲームで1冊というのは今までなかったですね。実際にプロの方にインタビューしたとのことでなかなかに濃い話が多かった様子。ただ、格げーは好きだけどシリーズが「スト3」あたりで止まっている自分にはわからないことばかりでしたが(苦笑)。いつか遊んでみようかなぁ。
 それはそうとストーリーも面白かったですね。岸峰にライバル登場といった感じで――出会いはボロボロに負けるのだけどその悔しさから頑張って必死に食らいつていく岸峰が格好良かったです。あとちょっとフライング気味ですが、そのライバルこと白滝さんがこれ以降可愛くてしょうがない(笑)。
 次は合宿編。既読は後1冊。今後の展開も楽しみです。
 印象に残った台詞・掛け合い(以下反転)――「ええと、その。実は昨日と一昨日、ゲーセンで練習してたんだ」「ゲ、ゲーセン!?」「そ、そうか、ゲーセンか。別に校則で禁止されているわけではないし、土日に何をしようと自由だろうが……」「あ、あたしも行ったことがないのに……。そ、そうゲーセンに行っていたの……」――岸峰がゲーセンに行ったことを知った天童と杉鹿の反応です。忘れがちになるけどお嬢様学校の生徒なんだなぁと(笑)。天童はともかくとして杉鹿までがこの反応というのがちょっと新鮮です。