スカイワールド7

スカイワールド 瀬尾つかさ 富士見ファンタジア文庫 2014年4月25日

☆☆☆☆☆☆
 ついに第三軌道へのカギを手にいれたジュンたち『覇者の御旗(ヘゲモニー)』。探索を続ける一行にもたらされたのは『銀翼騎士団』との共闘の知らせ。しかしそれにはギルドリーダークァンタムとの一対一の決闘に勝たねばならず……。
 現実となったオンラインゲーム「スカイワールド」で冒険するジュンと仲間たちの物語『スカイワールド』その7冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 まず序盤。ギルド「銀翼騎士団」と同盟することになるのですが、この「銀翼騎士団」のメンバーがなかなか個性的でしたね。クァンタム達はゲームを「楽しむ」ためならNPCの殺害も厭わない、ある意味狂った価値観を持っているのだけど、話してみると普通に気のいい青年といった感じだったかと。ゲームを「楽しむ」側という意味ではジュン達とも似ていますしね。
 それはそうと相変わらず登場人物たちの掛け合いが楽しいですね。ちょっとしたやり取りがなんとも「らしく」てついくすりとなる、そんな感覚。あと「ユーカリアナイズ」には笑った(笑)。
 ついにアリスがいると思われる場所についたジュン達。これからどんな展開になるのか、続きが楽しみです。