巨大迷宮と学園攻略科の魔術師

巨大迷宮と学園攻略科の魔術師 樹戸英斗 電撃文庫

☆☆☆☆
 私立天乃川学園。それは異世界ゼラに広がる地下迷宮攻略を目指す生徒達が集まる学園だった。今年入学した荒田維瑠も迷宮攻略を目指す魔術士の一人。そんな彼は入学式の日に天才魔術師・星沢織姫と出会う。しかも彼女とは同じ寮だったことが判明。ところが彼女からは「わたしにはあまり近づかないほうがいい……」と言われ――。
 異世界ゼラの迷宮攻略を目指す荒田維瑠と仲間達の物語『巨大迷宮と学園攻略科の魔術師』です。さっそく感想。これは悪くはなかったのですが、自分にはちょっと合わなかったですね。
 まず思ったのが文章。全体的に詰め込んでいる部分がけっこうあり、若干読みにくく感じました。なんというか読んでいてすっと頭に入っていかない感覚。そのため読むのにだいぶ時間がかかりました。まあ自分の理解力がないと言われたらそれまでなのですが。たぶん相性とかリズムの問題な気もします。
 そうやって読むのに苦労してたこともあってか、ストーリーも少し乗り切れませんでした。とくに維瑠の秘密がばれてからの維瑠と織姫とのやりとりは、二人が感じてる恐怖がいまいちわからなかったこともあり、それ以降の展開に置いてかれた印象でした。ただ仲間の一人であるヤエケンの「告白」シーンは結構好きだったり(笑)。
 そんな感じで、自分には少し合わなかった作品でした。