スカイワールド3 瀬尾つかさ
- 作者: 瀬尾つかさ,武藤此史
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2012/12/20
- メディア: 文庫
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プレイヤー達がオンラインRPGスカイワールドに閉じ込められて約5か月。ジュン達一行は借金の返済のためにエルフ達が住む第五軌道島スウィトネヴルに滞在していた。そこで出会ったエルフの王女キーサンドラは「自分でクエストを作り出す」という特殊能力を用いて国を守っていたが、それを狙う者達が現れて……。
スカイワールドの世界で冒険する物語『スカイワールド』その三冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
前回でのことを受けてスカイワールドにセカンドクラスが実装。メインクラスと違いセカンドクラスは多数に存在しており、それによってクラスに より幅が広がる――ゲーム好きとしては、これだけでちょっとテンション上がりました(笑)。色々と特化したり趣味に走ったりするのって楽しいですよね。
話がずれましたが、感想の続き。前々からすこし触れられてはいましたが、今回はNPCキャラクターにも焦点が当たっていたかと。ジュンの曰く「この世界の人々をNPCと考えるのは危険だ」とのことですが、ジュンとエルフの王女キーサンドラとの掛け合いは、まさしくその世界で生きている人とのやり取りといった印象でした。それでいて、クエストやクラスといったゲーム的な部分も内包していて、それが読んでいてちょっと不思議な気分になります。
今回から新登場のヒカルも良かったですね。お約束な展開(笑)からのジュンとの掛け合いが好きだったり。
ストーリーのほうも面白かったです。ただのゲームではなくなったスカイワールドにおいては、プレイヤーがやろうと思えば大それたこともできる……そういった要素が絡んだ展開が良かった。
最後のヒカルの話もあり、これからどんな展開を迎えるのか、続きが楽しみです。