強くないままニューゲーム Stage1 -怪獣物語- (電撃文庫)
- 作者: 入間人間,植田亮
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2013/05/10
- メディア: 文庫
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突如 平和な教室を襲った巨大怪獣。怪獣につぶされてあっけなく死んだアリッサ・藤。しかし気付くと死ぬ直前の教室へと戻っていた。謎のカウントダウン表記、コンティニューの選択。これがゲームであると気付いた藤。おなじくそのことに気付いた少女・敷島さんと協力して、ゲームクリアを目指すが……。
人間人間先生の新シリーズ。なぞのゲームに巻き込まれた二人の物語。これはなかなか面白かったですね。
いわゆるループもの。主役二人が巻き込まれたのはいきなり学校に現れる巨大怪獣をなんとかしないといけない状況。でも考える時間はほとんどなく、何度も死んでそのたびにコンティニューを繰り返しながら少ない時間を使って対策を考えていく、そんな展開です。
いわゆるクソゲーバランスなシステムで、状況はかなり不利というなかでどんな風にゲームクリアを目指すのか、どきどきしながら読めました。またこの二人の掛け合いが良かったですね。状況からすればだいぶ切羽詰まっている感じなのだけど、どこかまったりとした掛け合いで、いい意味で緊迫感のない会話が楽しい。とはいえ、展開自体は結構えげつないものでした。
そういえばひとつ気になったのは今後の展開の仕方。一応ネタばれになりそうなので以下反転――話の途中でストーリーが分岐してましたが、これは今後も分岐したそれぞれで展開するのでしょうか。それぞれの評価で次のゲームが変わっているようなので、これがどうやって次巻以降に影響するのか、ちょっと気になります。
シリーズものだと思うので、これからどんな展開をしていくのか続きがたのしみです。