氷結鏡界のエデン(4)

氷結鏡界のエデン(4) 天上旋律 細音啓 富士見ファンタジア文庫 2010年8月25日

☆☆☆☆☆☆
 統政庁との会合に赴く巫女・ユミィの護衛任務。それを勝ち取るためにモニカ達と共に選抜戦へと臨むシェルティスだったが、そのためには「4人目」の仲間が必要だった。華宮に心当たりがあるということで、その人物のところへ向かうシェルティスだったが……。一方、巫女として修行を続けるユミィの前に、ツァリと名乗る女性が現れて――。
 「氷結鏡界のエデン」その4冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 物語としては今回は選抜戦がメインなこともあってか 大きな動きはありませんでしたね。ただ水面下では色々と重要そうな単語がちらほらと出てきたかと。
 それはそうと、今回は「4人目」ことヴァイエルがいい味出してましたね。基本的にはいいかげんだし訓練もさぼるけど、彼なりの矜持がありそれを貫こうとする姿はなかなか格好良かった。ただ、誰もが正護士などを目指している中にあっては、彼はやっぱり異端ではあるなーとも思いました。しかも不器用ですしね。
 そんな感じで、今回も楽しめました。これから物語が大きく動き出していきそうな感じなので、続きも楽しみです。