星図詠のリーナ(3)

星図詠のリーナ(3) 川口士 一迅社文庫 2010年8月1日

星図詠のリーナ〈3〉 (一迅社文庫)

星図詠のリーナ〈3〉 (一迅社文庫)

☆☆☆☆☆☆
 リーナ達は姉のパルヴィと共に、海図を学ぶため隣国ビクラードへ向かっていた。いつもとは違う、苦手な姉といっしょの旅にリーナは窮屈さを感じていた。さらに無事隣国へ着いたリーナ達を待っていたのは、遠まわしに海図を学ばせないとするビクラートの思惑だった。
 『星図詠のリーナ』その3冊目にして最終巻です。今回もなかなか面白かったですね。
 リーナの姉であるパルヴィが良かったですね。海図を教えたくないビクラードの意図を読み取ったり、それを踏まえての対策を練ったりと、リーナとは別の意味で王女らしくないですね。あと、そのリーナとも関係も、なんていうか不器用だなーと思わせる部分があって、それが印象的でした。また、それぞれが活躍するストーリー自体も楽しめました。
 今回で一応一区切りとのことで、本音を言えばこれで終わりというのは残念なのですが、全巻通してマッピングファンタジーとうものを堪能できました。