命じて!服従フロイライン(5)

命じて!服従フロイライン あらかると 庄司卓 ファミ通文庫 2010年5月11日

命じて!服従フロイライン あらかると (ファミ通文庫)

命じて!服従フロイライン あらかると (ファミ通文庫)

☆☆☆☆☆☆
 とあることから健児の命令が必要な身体になってしまった梅花。もちろんそれは友達や家族にも内緒。秘密がバレないかと梅花たちはハラハラの毎日を送っているのだった。
 『命じて!服従フロイライン』の最終巻は短編集です。もともとはウェブマガジンに連載していたものと、書き下ろしを加えたものとのこと。で、さっそく感想。なかなか面白かったです。
 相変わらずの少し独特な雰囲気が楽しいですね。短編集ってこともあってか、いつも以上にまったりとした感じです。
 個人的に好きなのは本編終了後のことが描かれている第三話と第四話ですね。第三話は温泉なども出てきて……あれはまあ、お約束ってやつですね(笑)。てか、弾指がかなり馴染んでますねー。
 書き下ろしの第四話は、梅花に芸能界からスカウトが来るお話で、いつも以上に健児と梅花の心情にスポットが当たってましたね。不器用というか素直じゃないというか。それでもまあ最後この二人らしいですね。
 そんな感じで、シリーズを通してまったりとした雰囲気やキャラクター達の掛け合いを楽しみつつ、梅花のツンデレっぷりを堪能できた作品でした。