ブレイドライン(2)

ブレイドライン(2)アーシア剣聖記 水野良 角川スニーカー文庫 2010年1月1日

☆☆☆☆☆☆
 妖精族の力を解放して、故郷の島々を壊滅させたセラ。あまりに危険な彼女を生家へと届けるために、ヒエンは帝都を目指す。だが――。
 戦乱渦巻くアーシアを舞台に繰り広げられる武使ヒエンの物語『ブレイドライン』その2冊目です。今回もなかなか面白かったですね。
 今回は一言でいうならば「セラ様御一行道中記」といった感じだったかと。行く先々でトラブルに巻き込まれていく展開でした。ちなみにもともと連載分を加筆修正したものとのこと。
 それにしても主人公のヒエンが面白いですね。意外と惚れっぽくて、各話であう女性たちとの出逢いと別れにはちょっと笑いも。とはいえ、決めるところはしっかりと決めるので格好いいですね。また、他の登場人物としてはスズリが良かったですね。ヒエンとの言い争いのような掛け合いが面白い。
 それまでの話は割と明るい感じだったのですが、最後の話は結構重い展開になってましたね。この経験はヒエンのこれからにも関わってきそうです。
 そんな感じで最後まで楽しめたした。これからの展開にも期待です。