デルフィニア戦記(18)

デルフィニア戦記 伝説の終焉6 茅田砂子 中公文庫 2005年11月25日

伝説の終焉〈6〉―デルフィニア戦記 第4部 (中公文庫)

伝説の終焉〈6〉―デルフィニア戦記 第4部 (中公文庫)

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 放浪の戦士と異世界の少女の出逢い。すべてはここからはじまった。あまたの戦いに勝利して、戦士は大国の王となり、少女は王と国の守り神になった。そして物語は終幕へと向かう……。
 魅力的な登場人物たちが活躍する『デルフィニア戦記』中公文庫版通算18冊目にして、最終巻です。これはとても面白かったですね。
 最終巻なので、簡単に一言二言。ストーリー的には前巻でほぼタンガとの決着がついて、次はパラストってところ。主役達が集結してそれぞれ活躍している姿が良かったですね。そしてなによりウォルとリィ。最後の最後までこの人たちらしい気持ちの良くなるようなやり取りが素敵でした。
 シリーズを通して、魅力的な登場人物たちの掛け合いや活躍ぶりが楽しかったですね。これで終わりかと思うと少し寂しくもありますが、たしか外伝的な話も出ていた記憶があるので、折を見てそれも読んでみたいです。