デルフィニア戦記 伝説の終焉(4) 茅田砂子 中公文庫 2005年7月25日
- 作者: 茅田砂胡
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/07/26
- メディア: 文庫
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タンガの罠にかかり、騎士団千人の命と引き換えにとらわれの身になったリィ。タンガはリィを人質に、ウォルにタウの引き渡しを要求してきた。一方、一人単独行動をとったシェラは北を目指して……。
『デルフィニア戦記』中公文庫版通算16冊目です。これはとても面白かったですね。
この巻を合わせて残り3冊ということもあってか、急速に物語が動いてきた感じかと。相手の策略により囚われたリィ。リィを盾にタウの引き渡しを迫るタンガ。それを受けて悩みに悩んだウォルが最後の最後にとった行動は、なんともウォルらしく思わず「そうきたか」と。しかも、その時にイヴンと共にとった行動は――うん、祭司長が不憫だ(笑)。
一方で、今回はシェラの物語でもあったかと。シェラが自分の意思でとった行動が、ああいう形でリィの助けになるのだから、なんだか不思議な感慨を感じましたね。
リィを人質にとられ、追い詰められたデルフィニア。だけどもちろんこのままで済ますはずもなく、これからの反撃が楽しみです。